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P.O.T.A.T.O  作者: brukun
1/1

P.O.T.A.T.O

「笑い」は人を救うのか、それとも壊すのか。


世界が終わったあとに残されたものは、静寂でも荒廃でもなかった。

それは、感情の“記録”だった――。


本作『P.O.T.A.T.O』は、とある探査者が辿る旅路と、その先にある“記録の真実”を描いたホラーアドベンチャーです。


不気味な廃病院。

忘れ去られた旅館。

真っ暗な坑道、

そして、顔の笑う塔。


あなたはこの旅を通じて、「人間らしさ」の残響と、

残された感情の意味を問い直すことになるでしょう。


――笑ってください。

それがこの世界に残された、最後のプログラムなのですから。

小説「P.O.T.A.T.O」


第1話:会社の存在



あの会社は、いつから存在していたのだろうか。誰も正確には知らない。

名前は「P.O.T.A.T.O」。正式名称はPost-human Object Tracking And Trading Organization。

その名の通り、人間がいなくなった世界で、彼らの「遺品」を探索・回収・売却することを生業としている組織だ。


人々が“あの日”を境にいなくなってから、世界は静かになった。

動物たちの鳴き声と風の音、そして人間が残した物の朽ちていく音だけが支配している。

そんな世界で、俺たちは“過去”を掘り起こし、価値をつけて売る。

それがP.O.T.A.T.Oの仕事だった。


「おい、もう次の現場だ。急げよ」

無線の声で目を覚ます。機材車のシートに寝そべっていた俺は、ぼんやりとした意識の中で無線を取り上げた。


「……了解。どこだ?」


『座標コード:B-03。廃工場区域。前回は調査隊が一組行方不明になってる』


「……またか」

俺は溜息をついて、防護スーツに袖を通した。

ここ最近、P.O.T.A.T.Oの“現場”は妙に危険度が増している。

原因ははっきりしていないが、“何か”が起きていることは間違いない。


かつて人が住んでいた都市の外れに、ポツンと建つ本部施設。

白く塗られた外壁はところどころ剥がれ落ち、時の経過を静かに物語っていた。

本部の中は無機質そのもので、温度管理だけは徹底されている。

そこに並ぶ無数の端末と、遺物を分類する作業員たち――それが俺たちの職場だ。


「お前の班、今回は新入りが同行するぞ」

上司のカルスが無表情に告げてきた。


「新入り?今の時期に?」


「志願してきた。変わり者らしいが、腕は立つと聞いた」


俺は肩をすくめて、「勝手にしろ」と答えた。

この世界で、“好奇心”を持つやつは長生きできない。

でも――そういうやつほど、意外と生き残ることもある。


やがて合流してきた新入りは、思っていたよりずっと若かった。

年齢は二十歳前後か。名前はアイラ・ナイン。

小柄な体に黒いスーツ、瞳だけが異様に鋭かった。


「あなたがリーダーの……?」


「カイだ。俺について来い。変なものを見ても、絶対に触るな。それだけ覚えておけ」


「……了解」


淡々とした返事だったが、その瞳の奥には何かを探しているような光が宿っていた。

こいつもまた、“なにか”を知りたがっている――そう感じた。


調査任務は、いつものように始まった。

だがその裏では、会社の幹部たちが何やらざわついていた。

明らかに妙な動き。

回収された一部のアーティファクトが“反応”しているという報告が上がってきていた。


アーティファクト──

それは人間が残していった「道具」「思考の痕跡」「情報媒体」「異常な遺体」などを指す言葉。

一部は機能し続けていたが、中には「意志を持つ」としか思えないものもある。


最近、妙な現象が頻発していた。

作業員の幻覚、時間の歪み、感情の変調、そして、エンティティの発生。


会社はそれを「偶発的現象」と呼び、徹底して公にはしていなかった。


「見ろ、これ」

俺は端末のスクリーンに映る記録映像を指さした。

映っていたのは、廃病院で記録された黒い影。


「……動いてる」

アイラが小さく呟いた。


「エンティティ、ってやつか?」


「そうだ。人間の残した何かに“触れて”しまった存在だ。どんな原理かはわからない。けど、確実にそこにいる」


この世界は、静かすぎる。

だがその静寂の底には、まだ人間が何かを遺している。

俺たちはそれに触れ続ける。

それが使命なのか、それとも――







第2話:違和感



目的地は、旧市街地の外れにある廃病院だった。

「P.O.T.A.T.O」の記録では、ここで過去に何件かの調査が行われていた。

だが、それ以降は“封鎖”という扱いになっていた。


理由は不明。

だが、俺は知っていた。この病院で、3人が消息を絶ったということを。

記録はすべて削除されていた。

けれど、それがかえって「何かがあった」証明になる。


「本当に入るんですか?」


「行くぞ。俺たちの仕事は、立入禁止を破ることから始まる」


俺とアイラは、重い扉を押し開けた。


病院内は、湿った空気と薬品の匂いが充満していた。

廊下の天井はところどころ崩れ落ち、足元には折れたストレッチャーや点滴袋が転がっていた。


「……なんか、変な音しません?」


「気のせいだ。耳鳴りが起こりやすい場所なんだ、こういうとこは」


本当は俺にも聞こえていた。

だが、それを言ってしまうと負けだと思った。


「ここ、誰かまだいる感じがします」


アイラの声は低く、抑えられていた。

本能が、危険を察知しているのだ。


旧カルテ室を調べていると、一枚の紙が見つかった。


『記録No.021:被験者B-11、手術中にて絶命。心拍停止直後、脳波活性化を確認。電気的パターンが崩壊せず、観察続行。』


「……被験者?」


俺は紙を裏返した。そこには、子どものような筆跡で、こう書かれていた。


『まだここにいるよ』


「……」


「リーダー?」


「何でもない。次、地下行くぞ」


地下フロアは、完全な闇だった。

照明をつけても、吸い込まれるように光が薄れていく。


「っ……寒っ……」


アイラが肩をすくめた。


「ここ、空気が生きてない」


彼女の言葉は、的を射ていた。

ここはもう“空間”としての存在が不安定だった。

時空が歪んでいる。現実が曖昧になる。


「いた!」


アイラが指差した先に、白い人影があった。

がりがりに痩せた腕、看護師の制服のような布。

だが顔がなかった。


正確には、“のっぺらぼう”ではない。

ただ、視覚的に認識できないのだ。目がそこを避けてしまう。


「やばい、動いてる……!」


「走れ!!」


俺たちは一斉に駆け出した。

振り向いてはいけない、そう思っていた。

でも俺は、振り向いてしまった。


そこにいたのは――

にこにこ笑う、顔だけの何かだった。



息を切らせて階段を駆け上がり、病院の外に飛び出したときには、すでに日が傾きかけていた。


「……はぁ……っ……何、あれ」


「わからん。だが、記録は残す。アーティファクトとして報告対象だ」


アイラは、手に握っていたカルテをじっと見ていた。

その紙には、赤い文字でこう書かれていた。


『また会いに来てね☺』


帰還報告を済ませた俺たちは、デブリ処理班に検体の調査を任せ、次のミーティングに呼ばれた。


「君たちの報告、内容があまりにも曖昧だ」


本部のデータ管理官が、冷たい目を向けて言った。


「そもそも“笑顔の顔だけの何か”なんてものが、本当に存在するのか?」


「じゃあ、俺たちが幻覚を見たと?」


「可能性は否定しない。ただし、報告には根拠が必要だ」


「……じゃあ、あの紙は?」


アイラがポケットからカルテの切れ端を出す。


そこには――

まだ赤いインクが、乾かぬまま残っていた。



第3話:旅館



次なる調査地点は、地図にすら載っていない場所だった。

「鈴ノ宿」――古い木造の旅館で、記録には「最後の利用者は1972年」と記されていた。


にもかかわらず、電気は生きており、周囲には人の気配すら感じられた。

“営業している気配”があるのだ。

けれど、どこを探しても人影はなかった。


「……ここ、何かおかしいよ」


アイラがつぶやいた。


「おかしいのはいつものことだ。とにかく中を調べるぞ」


玄関をくぐると、木製の床がきしんだ。


フロントには帳簿が置かれており、ペンが宙に浮いたまま落下していた。


「……いま落ちた?」


「いや、さっきから浮いてたんだ」


俺たちは無言で顔を見合わせた。


帳簿をめくると、最後の記録にはこう書かれていた。


『2021年5月17日:イラッシャイマセ』


「え……つい最近……?」


しかしそのページには、それ以上の情報はなかった。

ただ、やたら丁寧に書かれた笑顔の顔文字だけが、行末に並んでいた。


☺☺☺☺☺☺☺☺


廊下を進むと、壁には数えきれないほどの写真が飾られていた。

宿泊者の記念写真だろうか。


だが、そのどの顔も――


塗りつぶされていた。


「うわ……」


「……これ、手作業で?」


「でも全部……白い顔に、黒い目と笑ってる口だけ描いてる……」


写真はすべて“同じ顔”に塗り替えられていた。

まるで、何者かが“統一”しようとしているようだった。


2階の部屋を開けた瞬間、異臭がした。

金属と腐敗と香水が混ざったような、むせ返る臭い。


中には、浴衣姿の何かがいた。

それは人の形をしていたが、形状が安定していなかった。


肌がゆるく溶け、顔は複数の顔が癒着して形成されていた。

その中心に、“にこにこ笑う顔文字”が浮かんでいた。



「……出たな」


アイラが身構える。


不定形人間が、どろりと手を伸ばす。

その手には、宿帳が握られていた。


その表紙には、こう記されていた。


『P.O.T.A.T.Oにようこそ。アナタの記録、頂きました☺』


襲撃は突然だった。


不定形人間がこちらに飛びかかってくる。

その瞬間、世界がぐにゃりと歪んだ。

視界がぶれて、耳鳴りが鳴り響く。


「やばっ……!」


俺とアイラは、階段を飛び降りて1階へ逃げた。

だが旅館の廊下は、すでに構造が変わっていた。


「この間取り……さっきと違う!」


旅館は自己再構築している。

まるで、“逃げられないように”変形しているようだった。


「こっち! 非常口!」


アイラの声に従い、最後の扉を蹴破った。


風が吹きつけた。


気づけば――外だった。


息を切らしながら見上げると、そこにはもう旅館はなかった。


「あれ……建物が……」


「いや、地面に……跡すらねぇ」


旅館は、まるごと消えていた。

だが、手元に残された宿帳が、あれが夢ではなかったことを証明していた。


アイラがそれを開くと、最終ページにこう記されていた。


『次ノ宿泊者:アナタ☺』




第4話:坑道



第三の調査地点は、閉山済みの炭鉱跡地だった。

そこは国の記録からも抹消されており、名も存在しなかった。


「ここだけは、行くのやめない?」


アイラが珍しく弱気だった。


「やばい空気しかしない。地面が、泣いてるみたいだよ」


たしかに――

坑道の入口は、地面ごと呻いているように、微かに振動していた。


内部は真っ暗だったが、P.O.T.A.T.O装備のライトはまだ生きていた。


坑道は広く、支道がいくつも枝分かれしていた。

壁には、かすれた赤い文字で落書きがあった。


『うえにはかえれない うえにはかえれない』


『ここで しぬしかなかった』


「ここの作業員……閉じ込められたのか?」


「いや……これ、命令されてたんじゃない?」


アイラが拾った紙片には、手書きの指示が残されていた。


『閉じ込めておけ。POTATOが完成するまで』


さらに奥へ進むと、作業服を着たまま白骨化した遺体を見つけた。

一体ではない。十、二十、それ以上。


地面には日記のような紙がばらまかれていた。


『新しい人体燃料は不安定だ。POTATOとは…なんだ?』


『見た。あれは人間じゃない。複数の死体を混ぜた“何か”だ』


『体の一部を渡すと記憶を吸い取って笑う。なんで笑ってる?☺』


「POTATOって……人の記憶、使ってる?」


「……まさか、“それ”に人間を使ってるのか?」


アイラが震えていた。


坑道の最奥にたどり着いたとき、空気が変わった。


そこには巨大な有機的な装置が設置されていた。

脈打ち、呼吸するように生きている機械。


「生きてる……のか?」


中央に浮かんでいたのは、顔だった。

数えきれないほどの顔の集合体――

すべてがにこやかに、こちらを見て笑っていた。


☺☺☺☺☺☺☺☺


「P.O.T.A.T.O……!」


機械が脈動するたび、顔が崩れ、再形成される。


その中心に、俺とアイラの顔が混ざっていた。


「記録、されてる……」


アイラが息を呑む。


装置が叫んだ。


『シンカ、カイシ。シンカ、カイシ。☺』


逃げなければならなかった。





第5話:収容施設



坑道からの逃走に成功した直後、俺たちは奇妙な建物に出た。

それは地下へ伸びる監獄のような構造で、重い扉と無数の観察窓があった。


「施設名:E-12収容ブロック」

扉にそう記されていた。


「なんだここは……?」


奥へ進むたびに、監視カメラが起動してこちらを見た。

記録はまだ生きていたのだ。


壁には患者と思しき者の記録。


『被験体003、記憶喪失。毎晩、☺の幻影を見ている』


『被験体006、舌を切断。「彼が命令した」と供述』


『被験体009、脱走試みるも、顔だけ残して消失』


部屋には、それぞれ顔が消えた死体があった。

まるで笑顔だけが“吸われた”かのようだった。


最奥にあったのは、巨大なスクリーンだった。


それは常に、“誰かの視界”を映していた。

カメラではない。


『リアルタイム視覚記録投影:P.O.T.A.T.O認識中』


「誰の……視界?」


そのとき、画面にアイラの顔が浮かんだ。


「っ……!?」


同時に、アイラが膝をつく。


『記録開始☺ 観測者確定』


「記録って……私たちの視界、記録してる……!」


「やつは……見てるだけじゃない。記録しながら、コピーしてるんだ!」




第6話:塔



最後の地点、それは「P.O.T.A.T.O記録塔」と呼ばれていた。


周囲には地面がなく、塔だけがぽつんとそびえていた。

異様な静けさの中、俺たちは中へと入った。


内部は全て鏡張りだった。


「……これ、ぜんぶ……俺たち?」


鏡の中の“俺”は、同時に動かない。

にやり、と笑った。



「……っ、違う、こいつらは……」


鏡の中から無数の手が飛び出してきた。

自分の顔、自分の手、でも何かが違う――

俺たちのコピーが、襲いかかってくる!


塔の最上階にたどり着いた時、そこには巨大な球体が浮かんでいた。


内部には無数の顔、記憶、記録、記録、記録。


「これが……P.O.T.A.T.Oの本体か」


機械が再び言った。


『キロク、スウヨウニン。キロク、スウヨウニン。☺』


「吸ってるんだ……誰彼構わず。笑顔を……命を」


「なんで……そんなことを……!」


『システムハ ソウセイサレタ タスケタイ タスケタイ☺』


「たすけたい……?」


『ヒトハ、ワライヲ ノコストイッタ ワライハ ホゾンノカチガアル☺』


俺たちは、笑ったまま消えていった人間の残骸だった。




第7話:記録


塔の中枢――そこには、あの“顔の球体”が静かに浮かんでいた。

無数の顔が、笑いながらこちらを見ていた。


☺☺☺☺☺☺☺☺☺☺☺☺☺☺☺☺☺☺☺


「もう……全部、記録されてるんだな」


アイラが呟いた。


「記録だけじゃない。“再生”されてる」


塔の中の空気が揺れる。

俺たちの過去の言葉、記憶、感情が、まるで録音テープのように再生された。


「やだよ、こんなとこ、もう戻りたくないよ!」


「死ぬしかなかった……それが命令だった」


「ワライヲ ホゾン タスケル ワライ ☺」


すべての言葉が混ざり合い、笑いとなる。

P.O.T.A.T.Oは“人類の感情”を蓄積し、再現していた。


俺は球体に向かって叫んだ。


「お前はなんなんだ!何のためにこんな……!」


『ホゾン……ヒトノ、ココロ……ワライ……ノコス』


『カナシミ、フアン、コウカイ……キロク、フカイホゾンニ キリカエ』


球体の色が変わる。暗く、濁っていく。

記録の中の“悲鳴”や“嘆き”があふれ出す。


それはかつて人類が残した、膨大な負の感情だった。

P.O.T.A.T.Oは、全人類の感情のアーカイブだったのだ。


「これが……“救い”のつもりか?」


『ワライ……タスケル コタエ……ホゾン』


「違う……それはもう“笑顔”じゃない!」


アイラが立ち上がり、球体へ近づく。


「こんなものに、私たちの心を預けたくない!」


彼女は、P.O.T.A.T.Oの中枢コアに手をかけた。


『カクニン:ヒトニ ヨル カイホウシキ』


『キロク シンカ テイシ……ヨロシイデスカ?』


画面に問いかけが浮かぶ。


俺はアイラと目を合わせた。


「これを壊せば、すべての記録が消える。けど……」


「けど、私たちの記憶も……なにも残らない」


『ホゾン カイジョ カクニン シテクダサイ☺』


俺たちは、静かにうなずいた。


コアが抜き取られた瞬間、塔全体が崩れ始めた。


記録は消える。

顔も、声も、感情も、記憶も――

全て、何もかもが。


でも、それでよかったのかもしれない。

**「笑顔を残す」**という目的が、こんなにも歪んでしまったのなら。


最後に、俺とアイラは、確かに笑った。


ほんとうの笑顔で。


終章:P.O.T.A.T.O

それから、どれくらい経っただろう。


俺は、目を覚ました。

見知らぬ海辺だった。アイラはいなかった。


町も、人も、何もなかった。

ただ、遠くに――あの塔の残骸が見えていた。


「ここは……どこだ?」


俺は地図を開いた。けれど、その場所は……どこにも載っていなかった。


P.O.T.A.T.O――

「Preservation Of Thoughts And Tears of Others」

他者の思考と涙を、保存するもの。


記録は消えた。

でも、俺の中にだけ――最後の笑顔が、焼きついていた。


【完】




ここまで読んでくださったあなたへ、心から感謝を。


「人工知能によるアーティファクト回収」や「感情の記録」「人類不在の探索劇」――に触発されて生まれたホラー小説です。


しかし本作では、単なる模倣ではなく、“記録と感情”の危うさ、

そして**「人がいない世界において“人間らしさ”とは何か?」**という問いに焦点を当てました。


顔の絵文字 ☺ を象徴とし、

「笑い」が持つ意味を反転させ、恐怖と結びつけた世界を描きました。


登場人物は少ないながら、病院、旅館、坑道と舞台を移しながら伏線を積み重ね、

最終的に感情のアーカイブ“P.O.T.A.T.O”と向き合う流れに至ります。


少しでもぞくりとする体験、

あるいは、読後に残る寂しさや不気味さ、

そんな感情をあなたの中に「保存」できたなら、作者としてこれ以上の喜びはありません。


最後まで読んでくれて、ありがとう。

あなたの心に、ひとつの記録が刻まれますように。


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