表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
パンギンの冒険  作者: じー店鳥
第4章 レンとアム
18/25

魔法使いアム

私の名前はアム。レンと一緒に旅をしている魔法使いの片割れだ。

私たちは幼い頃から魔法を学び、今では高度な攻撃魔法を自在に操れる。どんな魔物も一撃で粉砕する自信があるけど、どうしても私たちだけでは足りないものがあった。それは前衛の守り。


レンも私も守りは苦手だ。私たちは攻撃のために全力を注ぎたいけれど、前に立ってくれる仲間がいないと、どうしても思い切り戦えない。これまで何度も仲間を探したけど、「これだ!」という人には巡り会えなかった。


そんな時、冒険者ギルドから知らせが入った。

「前衛が2人、後衛が1人のパーティが、あなたたちと組みたいと連絡をくれましたよ。」

受付の人の言葉を聞いた時、思わずレンと顔を見合わせて、「これでやっと…!」と期待で胸が膨らんだ。


それから数日後。ギルドで例のパーティが到着したと知らされ、私たちは急いで受付に向かった。案内される途中、少し緊張していたけど、レンが「まあ、どんな人たちか見てから考えよう」と笑ってくれたので少し落ち着いた。


そして出会った彼らは…想像以上に面白いパーティだった。


「えっ、何この可愛い生き物!」

真っ先に目に飛び込んできたのは、モフモフで小さな生き物。まんまるの顔にペンギンのような体型。じっとこちらを見つめている。


「君たちが僕たちの新しい仲間?」

その可愛い生き物、じーと名乗るらしい。どうやら彼がリーダーらしいが、その可愛さに私は完全に魅了されてしまった。レンも隣で「モフモフすぎる」とつぶやいている。


他のメンバーもなかなか個性的だった。ニックという男性は、いかにも頼れる戦士という雰囲気だが、明らかに女性が増えたことに喜んでいる様子が見え隠れしている。そして、僧侶のひよさん。優しそうだけど、しっかり者の雰囲気を持つ彼女は、私たちと同じ後衛として力になってくれそうだ。


自己紹介がひと通り終わると、じーがどこからかコロッケを取り出して、私たちに振る舞ってくれた。

「これ、僕の特製コロッケなんだ!」

サクサクでホクホクのコロッケは、とても美味しかった。


「じゃあ、早速冒険に行ってみましょうか!」

ひよが声を弾ませると、全員が笑顔でうなずいた。私もレンも、久しぶりにワクワクした気持ちになった。


こうして、私たちは新しい仲間とともに冒険に向かうことになった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ