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パンギンの冒険  作者: じー店鳥
第3章 ひよ
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足りないもの

じーたちのパーティは、ひよの提案でフォーメーションを見直し、戦闘中の役割分担がある程度形になってきた。しかし、ひよがふと呟いた言葉が、さらなる議論を巻き起こすきっかけとなった。


「私たち、今のままで本当に十分かしら?」


ニックが腕を組みながら答える。

「どういうことだ?」


「確かに、私たちには前衛のニックさん、オールラウンダーのじー、そして後衛の私がいるわ。でも、攻撃手段が偏っている気がするの。ニックさんもじーも物理攻撃が主体でしょ?もし物理攻撃が通じない敵が出てきたら…。」


ひよの指摘に、ニックはうなずきながら「そうか」と呟き、じーも耳をピコピコ動かしながら考え込む。


「確かに、僕は野菜を投げたり、武器代わりに使ったりしてるけど、魔法は使えないしなぁ。」

「ひよ、君は攻撃魔法は使えないのか?」

ニックが尋ねると、ひよは首を振る。

「回復魔法や補助魔法は得意だけど、攻撃魔法はあまり練習していないの。少しはできるけど、主力にはならないわ。」


3人は顔を見合わせた。確かに、今後物理攻撃が通じない敵や、大量の敵に囲まれた場合には、攻撃魔法を使えるメンバーが必要になる。


「やっぱり、攻撃魔法を使える仲間を探した方が良さそうだね。」

じーがそう言うと、ニックも大きく頷いた。

「よし、魔法使いを探すか。」


ひよが冒険者ギルドで情報を集めたところ、ここからさほど遠くない街で、パーティメンバーを募集している魔法使いがいるという話を聞きつけた。それも、一人ではなく二人組だという。


「魔法使いが二人も?これは心強いわ。」

ひよが目を輝かせると、ニックも笑顔を浮かべた。

「俺たちにはうってつけの仲間かもしれないな。すぐに連絡を入れよう。」


「連絡した上で、その街に向かおうよ!」

じーの言葉に、ニックとひよも同意し、ギルド職員を通じて連絡を取った。


こうして、じーたちは魔法使い達が待つ街へ旅立つことになった。

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