初めての魔物
2.初めての魔物
さて俺の分のカードも受け取るか。
「力を集めてっと、あっこうか?『受け取り』‼︎」
すると、俺の手には一枚のカードが握られていた。
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【無】のオリジナルカード ランクE
このカードを使った魔物に無の特性を与える。他のカードの効果を高める効果を持っている。
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ランク低っ。え…何か間違えたか?
「アシュラ、カードを作ったのだが、かなりランクが低くてな。何かおかしかったか?」
「いやそれは、ランクは君の魔王ランクが低いからだ。」
「魔王ランク?」
「ああ。魔王ランクとは魔王のことをZ,SSS,SS,S,A,B,C,D,E,に分けていて、新人魔王の君はEランクだからカードのランクもEランクになったんだよ。」
「なるほど。魔王ランクはどうやったら上がるんだ?」
「魔王ランクの上げ方は、魔王対戦で勝利すること。配下や魔物が増える事、あとは何か特別な条件があるな。Eランクならば、魔王対戦を一回やるだけでいいと思うぞ。」
「魔王対戦ってなんだ?」
「魔王対戦とは、魔王が他の魔王に申し込んだらできる戦争のことさ。勝ったらその魔王の分のオリジナルカードが自分のオリジナルカードと一緒に一ヵ月に一枚貰えるし、相手の二つ名スキルも貰える。」
へぇー。ならずっと魔王対戦しといたら良いじゃん。
「だけど、負けたら死ぬ。」
「なっ!」
「勝ち負けの診断はダンジョンコアを破壊する事だからね。あと、一年に一回は必ずやらないといけないから気をつけておきなよ。」
「いや、初耳なんだが…」
「言ってなかったからな。ま、今その事について考えても仕方がないから、まずは合成しろ。」
色々気になることがあるんだが…。まあ取り敢えずやってみるか。
「ああわかった。…どうしたらいいんだ?」
「その二つのカードを重ねて、『合成召喚』と、叫んだら出来るはずだ。」
「まあ、やってみるか。『合成召喚』‼︎」
ピカッーーーーーーーーーーーーーーーー
光が無くなるとそこにはいかにも名刀っぽい刀を腰に2本つけ、深紅に染まった甲冑と兜を着ている人が居た。…人?
「アシュラ、人が出てきたけど魔物は?」
「いや、人に見えるだけで、種族は魔物だぞ?」
「えっ。こんなに人っぽい魔物がいるか?」
「ああ、Bランクから上は、人と間違える程似ている奴もいるな。っていうかそろそろ説明してやったらどうだ?」
「ああそうだな。初めまして俺がお前を召喚した【無】の魔王ゼンだ。」
「はっ。この度は、この私『武技鬼人』を生み出していただき、誠にありがとうございます。」
えっと…
「『鑑定』って言ったら見ている人のステータスがプレートに載った状態で表示かれるぞ。」
「そうなのか。じゃあ『鑑定』」
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種族:武技鬼人Lv1 ランクS
真名:無し
ステータス:物攻S
物防A+
魔攻B−
魔防A−
俊敏C+
魔力B−
精神SS
幸運C
スキル
パッシブ:不屈、忠義
アクティブ:鬼人刀術、技術(刀)、俊足、心眼、武装付与(無)、闘気
鬼人刀術:鬼人達が使う刀術。
技術(刀):刀を扱う技術。刀術のスキルを持
っていても、刀が上手く使いこな
せていなければ、このスキルは習
得する事が出来ない。
俊足:その戦闘で10秒間だけかなりの速さで移
動できる。
心眼:分身や幻術などを見破り、何か違和感や
おかしい事を気づきやすくなる。
忠義:主の事を心から信じ、尽くしていればい
る程、力が上がる。
武装付与(無):武器や防具に『無』の属性を
付ける事が出来る。
闘気:気合いを入れる事で一時的に力を高める
事が出来る。
不屈:諦める事のない心。諦めなければ何にだ
ってなる力がある。
武技鬼人:ある武術を極めて、その武術の技術
まで取得する事が出来た鬼人。だが
その代償に戦闘以外の事が殆ど出来
ない。
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っておかしいだろ⁉︎
何でいきなりSランクの魔物を召喚して、Lv1でこの強さ⁉︎おかしすぎるだろ。
「お前運がいいな‼︎いきなりSランクなんて、聞いた事がないぞ‼︎」
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あとがき
魔物を登場させてみました。ステータスや魔物の事などでもおかしい所があったら連絡お願いします‼︎
あと、出てくる魔物のランクについてですが、今回、Sが0.0001、Aが0.001、Bが39.8988、Cが50、Dが10、Eが0.1となっております‼︎これについては後々になって変わるかもしれないのでよろしくお願いします。