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如何すれば逃げられるか

私は友人達と5人くらいで旅行していた


ホテルを取って、チェックインして

7階に行くために大きなスーツケースを運んでいた

お気に入りだったのか分からないが脇に枕を抱えていた


温泉に入って、美味しいご飯を食べて満喫したホテルも後数時間で出なければならない


満喫できたかな?

楽しかった


と、思っていたところだったのに



ホテルをチェックアウトする少し前の時間に

5階のとある部屋に案内されたと思ったら監禁されていた


目が覚めたときには、私を含めて4人監禁されていた

男の友人2人は疲れた様に座っているのと、横たわっているのと


あれは寝ているのだろうか、気絶しているのだろうか



女の友人は座っていて私の方を見て、様子を伺っているようだ

手足は縛られていなかったが怖かったのか彼女は動けなかったようだ



私はどうすれば良いかと頭を働かせる


スマホはスーツケースの中だ

スーツケースはどこだ?


「薬を取りに行って直ぐに戻るとでも伝えて」と彼女に伝え


外の様子を伺いながら、私だけその部屋を出た


見張りはいないから1人の犯行だろうか・・・


上手く履けていないお気に入りのブーツを履いて

その部屋にあった自分のスノーシューズは持って


スーツケースを探すためホテルのオーナーさんの部屋を探してノックすると

忘れ物を置いている部屋を案内してくれた


そこは10階だったが、メイクをするくらいの時間は待ってくれるようだ


ここにいることは秘密にしてくれるようだ

実は何か知っているのかもしれない



逃げたいけれど

タクシー呼んだのバレたら気づかれるかな


自分だけ逃げてもね


タクシーで警察に行くか


はたまた電話をした方がいいか

電話の内容を聞かれでもしたら大家さんからチクられる可能性も無くはない


ホテルのオーナーはスーツで紳士的にも見えた男性だったのだが


いつの間にかお世話になっている賃貸アパートの大家さんに代わっていた

背は160cmくらいのちょびひげのお腹が少し出ているおじさん・・・



スーツケースにブーツを入れて、スーツケースを持って歩こうと思っていたが必要ないかもしれない

逃げる側としては、重たくて邪魔になりそうなものをわざわざ持っていくのは足手まといだからだ


本当はカモフラージュ出来るかもしれないから靴も持っていきたいとも思いながら小さめのリュックに厳選した服を入れていく


そして、自分も上着を着替えて髪型を変える

バッチリメイクをして


私が居ないことに気付かれるのも時間の問題だろう

「大家さんからどこが空き部屋か」を聞いているはずの監禁屋はチェックイン予定の7階から探しに行く可能性が高い



この部屋は大家さんのだったはずだから探しに来るのは後の方だと思うが…

なんて甘い事は言ってられない


スーツケースを置いて部屋を出て


隣の大家さんの部屋に寄り

スーツケースもうちょっとの間に預かってていただけませんか?

お願いします…


と声をかけると


分かったよ


と答えてくれたのを聞いた私は廊下を歩き始めた…




というところで目が覚めた


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