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はじまりは突然〜after side〜
いつもの時間に起きて、いつものように食事をして学校の準備をして、そんないつもを送るはずだった…
「は?7時、半…?」
時間を確認するために時計を見て俺の脳は30秒ほど思考を放棄した
「やべぇ!!急がねぇと遅刻じゃねぇか!!流石に遅刻するわけにはいかねぇよな、まぁ、授業やら教室に入室するのやらは別に遅刻してもいいけど、ガッコそのものに遅刻するのはいくらなんでもヤバ過ぎる!!一応生徒会長様だしな」
俺は慌しく用意しながらボヤいた
俺、夜瀬鈴月は、潮凪学園生徒会の生徒会長
品行方正、頭脳明晰、容姿端麗と言うのがどうやら、生徒共の考えらしい
確かにまぁ、品行方正は意識してるしな
そんな俺は表の顔
俺の本当の姿なんて誰も知りやしない
ま、知られるつもりもねぇけどな
そんな俺がガッコに遅刻はやべぇだろ!!
ボヤきながら大急ぎで仕度をして慌てて家を飛び出した
この時はまだ、知らなかった
この日がまさか、俺の全てを狂わす日だとは…