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EXTRA第十一話 男の求める追加報酬『お嬢様が未だ隠している今回の企画の別の真意』

「それ採用。というか、そうするつもりだったし、最初から」


 お嬢様は先ほどの鉄壁の渾身の提案に対し、軽くそう返す。


「だって、アルバイトのチラシでの、私が与えた義務みたいなのに、達成者になったなら、次回バイトに参加すること、ってのがあったでしょう?」


「確かに」


 男がそう言いながら頷いた。


「私は最初から、誰も残らないか、クラウンとクラウンの選んだパートナーのどちらかが残るかしか無いと確信してたの。あれはだからこその条件。クラウンが選んだパートナーを幹部としてスカウト。そゆこと。それが、貴方がどうしてかさっき聞かなかった、私のかくしていた真意の残り部分。追加報酬これで払ったことにして貰えたら、大変有り難いのだけれど……」


 申し訳なさそうに彼女はそう言う。


 安く済ませようとしたのではないのは明白だ。彼女は自分が良いと思ったことは、厚かましくもやってしまうのだ。


 男は短い接触でそれをもう理解していた。だから、


「ああ。構わない。あんたの元に就かせて貰おう。それと、あの俺に見合わん額の報酬は要らん。72000円と、家具代と家電代金だけで構わん。それと、待遇は、食事代等の俺の生活費諸々が賄える分だけでいい。ということで、宜しく頼む。お嬢様」


 男はそう言って微笑みながら、握手の為に右手を差し出した。

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