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第十七話 リミット30 かくれんぼ 鬼役

「お二方、お疲れさまでした。正午となりました。さて、ここで少し早いですが、入力作業は終わりです。二人とも、採点した結果、70点、70点の同点となりました。ですから、報酬に順位がこのままでは付けられません。各種ボーナスが消え、貴方方の報酬は、それぞれ、同額、72000円。ボーナス無しとなります」


 男は頭を抱える。ピエロは呆然としている。係員は無表情のまま。


「ですが、それでは、あれだけの困難を乗り越え、そして、徹夜で体力と気力を無駄に奪われた貴方方があまりに可哀想でしょう? ですから、私と遊びませんか? なぁに、ちょっとしたかくれんぼ、みたいなものですよ。残り時間を鑑みて、制限時間は30分くらいでいいでしょう。私が隠れ、貴方方が探す。これまでみたいな騙し討ちの類は一切ありませんよ。で、どうします? 相談しても構いませんよ。答えが決まったら、そこに一人残るスタッフに伝えてください。彼が貴方方に貸与されたPCを回収すると共に、私の元に知らせてくれますので。あぁ、それとですが、スタッフさんの後を追い掛けるのは禁止します。スタッフさんが鍵を閉めて部屋を出ていきますので、それから再びのアナウンスが流れるのをお待ちください」


 そうしてアナウンスが途切れると、


「お前、どうしたい? ピエロよ」


「正直もうこりごりと言いたいとこっすね。けど、旦那ぁ、あんた物凄いやりたそうな顔してんじゃないですかぁ。勝算もきっとあるんですかいねぇ?」


「当然」


「なら、やりあしょう」


「いいのか? 恐らく、ゲームと言うからには、こちら側が負けたとき、何やらの代償があると思うが。それも聞かずに構わんのか?」


「だって、どうせ俺たちが勝つっしょぉ? じゃあ、そんなのどうでもいいじゃあぃませんかよぉ」


「はは、そうだな。ということで、スタッフさん。俺たちはアナウンサーの提案を受けようと思う。伝えてきてくれ」


「了解しました」


 そして、二人はその場で次のアナウンスを待つこととなる。

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