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第一話 滾るチラシ

『第二十四回 24時間アルバイト 被験者募集』


『自給換算5000円!』


『24時間アルバイト。』


『今回も、PCでの簡単な入力作業。』


『トイレ自由、食事はデスクに限り許可。』


『経歴不問。条件は一つのみ。』


『24時間寝ずに働け!』


『昼の12時から次の日の昼の12時まで。』


『この条件を破った者には、給料出ません。次回から応募ができません。』


→裏面へ続く!






 そんなアルバイトが最近、そう、数年前にふっと、出てきた。


 チラシの文言通り、24時間寝ずに働くのだ。ただし、トイレは行ってもよかった。食事と水分補給は、仕事をやりながらなら自由に取れる。


 今回の場合は、PCでの入力作業を机に座ってずっとやり続けるというものだそうだ。今回の場合、給料は自給換算3000円。


 つまり、やり切れば、72000円。キーボード人差し指打ちしかできなくてもOKで、ノルマ無し。過去の回で寝落ち無しなら、まずほぼ誰でも参加可能。


 それに加え、今回無事やり通し、そして、次回の申し込みをその場でしてしまえば、この回のバイト代を倍額に上乗せして払ってくれることになっている。今回だけのサプライズスペシャル特典だそうだ。


 偶々小耳に挟み、そのことを知っているのだ。


 回によって内容はバラバラ。


 各種学術機関の実験体、各種企業からの労働者の平均負荷耐性調査、作業の内容をできる限り少ない人数にしか知られたくない仕事、などなど。


 そういったカオスさによる話題性からかその企画でのアルバイト日給はどんどん押し上げていたのだ。


 資格はたった一つ、寝るな!


 これさえ守れればやらせてもらえる。ただし、一度でも一瞬でも寝落ちをやらかせば次からは応募できない。数多の者が募集し、採用され、資格を失った仕事。


 それが、これ。24時間アルバイトなのだ。


→表面に戻って再度確認し、電話、電話、電話ぁあああ! 欲しいだろう、金がぁあああ!


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