9話
いつになったらユリウスは生産活動が出来るのだろうか。
いや、次で出来る!…はず。
総合ポイント4400突破!
お気に入り件数2000突破!
PV160000 ユニーク40000突破!
まさか自分の作品がここまで評価されるなんて夢にも思いませんでした。
この作品を読んで評価してくれた読者の方々に感謝の気持ちで胸がいっぱいです。ありがとうございます。
これからも頑張りますのでNEW LIFE ONLINEをよろしくお願いします。
少しだけ固まっていたが直ぐに我に帰り、 足に氣を込めて一気に盗賊たちに向かって走り出す。
強化された脚力のお陰で直ぐ盗賊の近くまで来て、そのまま盗賊に向かってドロップキック。
ドロップキックされた盗賊は青白いエフェクトを発生させながら吹き飛んで行った。
いきなりのことで固まっていた近くにいる盗賊に体を捻って側頭部に蹴りをくらわせる。
するとまた青白いエフェクトを発生させてから地面に叩きつけられて、ポリゴンとなって消えた。
と同時に両足で地面に俺は着地した。
はたから見たらあり得ない身のこなしだが、氣術を使えるユリウスにとっては造作も無いことだ。
まぁ、じいちゃんはもっとあり得ない動きをするけどな。
一息付いてから構え直して、
「助太刀する」
と、未だに固まっている護衛とチャロットに向けて言った。
声を掛けられて我に帰ったチャロットさんが俺に「あなたは誰ですか?」と聞いてきたから俺は普通に、
「貴女の夫であるロドリゲスさんの知り合いです」と言った。
するとチャロットは手を頬にあてて「まぁ」と呟ていていた。
今思ったが、この人少しほんわかとしているな。ロドリゲスが一緒にいて落ち着くと言っていたのもあながち間違っていないだろう。
他の護衛の人も「ほぉ…あのロドリゲスさんと」と呟いたり会話をしているのが聞こえてきた。
どうやらロドリゲスは護衛の人たちには少なからず尊敬はされているのかもしれないな。変人だが。
「俺が盗賊たちの相手をするから打ち漏らしをやってくれないか?」
「大丈夫なのか?」
「この程度ならなんとかなる。だからあんたらはチャロットさんを護ってくれ」
そう言うと、すこしだけ考える素振りを見せてから小さく頷き、「分かった」と言ってくれた。
その返事を聞いた俺はまた足に氣を込めて一気に駆け出した。
地を這うように姿勢を低くして盗賊、もうCでいいやに肉薄し、掬い上げるようにして顎を殴る。
するとCは打ち上げられて、体が浮いた。
すかさず俺はその足を掴んでブンブンと回す。所謂ジャイアントスイングだ。
2回、3回と回し、他の仲間にたまに当てながら振り回した後にポイッとほり投げた。
盗賊Cは10メートルくらい飛び、頭から地面に落ちてそのままポリゴンとなって消えてしまった。
その光景を見ていた護衛とチャロットは護衛は敵だけど「うわぁ…」と言いながら少しだけ同情するような目をCに向けそれと同時に少し引き、チャロットは「あらあら」と呟きながらニコニコと笑っていた。
そんな護衛たちとチャロットの反応は無視をして、次の盗賊Dに肉薄する。
だが、このときにはもう盗賊たちも我に帰っていて、「よくもっ!」と言いながら俺に迎え撃つ。
タイミング良く剣を振ってくるが荒々しくて俺にとっては速度が遅く、ギリギリで体を捻ることで避けて、懐に入りボディブローをくらわせる。
ボディブローをくらった盗賊Dは膝を付き、俺は追撃として踵落としを頭にくらわせる。
するとまた青白いエフェクトが発生してその後ポリゴンと化して消えた。
さっきから思うんだが、この青白いエフェクトっていったい何だ?
アルトとかに聞けば分かるかも知れないな。でも、今はそんな事どうでもいい。
目の前の戦いに集中しよう。
今度は盗賊E,F,G,が一気に俺に斬りかかって来るが、それをかわしたり、当たりそうになっているものは右手の人差し指と中指に氣を込めて強化して、剣をいなしている。
この方法は前、じいちゃんがやっていたから俺もやってみた所出来てしまいそれから良く使っている技術だ。
まぁ、じいちゃんは人差し指だけで出来るけどな。
もう一度言うけど、じいちゃんは人間じゃ無いんだ。普通は出来ないからな。
だから氣術を使えない良い子は絶対に真似をするなよ。というか使えても真似するな。
そんな事を考えるほど余裕を持って盗賊たちの相手をしている。というか今気付いたがいつの間にか5人に増えていた。さっきまで3人だったのに。
その後は5人に増えようともじり貧になることもなく、反撃のチャンスがあったならしっかりと反撃をして一人ずつ倒していった。
全員倒し終えて、一息付いたところに弓を持って隠れていた盗賊が弓矢を放ってくるがこれはウッドパペットの時にやったように飛んできた矢を掴んで放ってきた奴に投げずにチャロットと護衛に気付かれないように気配を殺して後ろから近付いている盗賊に投げた。
距離としては大体30メートルくらいだ。
投げられた矢は勢いが無くなることもなくそのまま盗賊の頭に刺さって、盗賊はポリゴンと化して消えた。
チャロットは直ぐ後ろから人が倒れる音が聞こえて、振り返ると頭に矢が刺さっている盗賊を見てビクッと肩を震わせてビックリしていた。
まぁ、そうなるわな。
俺は振り返って矢を放った盗賊の元に駆け出した。
盗賊は自分の所に来る俺に向かって慌てて矢を放つがそれを全て最小限の動きでかわして、勢いを殺さずにそのままボディブローをした。
ボディブローをくらった盗賊は吹き飛んで行って木にぶつかった後ずるずると崩れ落ちてポリゴンとなって消えた。
それを見てから俺は近くにあった石ころを拾って振り向きざまに投げた。
投げた石ころはチャロットの後ろで上段から剣を降り下ろそうとしていた盗賊の手に当たって盗賊は剣を落としていた。
護衛はその盗賊の「ぐっ!」と言ううめき声を聞いて、慌てて盗賊に駆け寄って斬り倒した。
その後も、盗賊を倒して気が付いていない護衛のために石ころを投げたりとフォローをしたりしてなんとか全滅させる事ができた。
全滅させて、構えを解いてから軽く息を吐くと同時にピコンっ!という電子音が聞こえた。
開いて見ると…
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緊張クエスト
〈ロドリゲスの妻とその護衛を救出せよ〉
クエスト達成!
※報酬は後に判明します。楽しみに待っていてください。
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と、あった。
なんとかクエストを達成させることが出来たな。
俺はこのクエストはロドリゲスから受けたあのクエストと少しだけ関係があると思っている。
まずロドリゲスからあのクエストを受けるには【調合】スキルを持っていることと、ロドリゲスに認められる事だ。
次にこのクエストが発生するには、ロドリゲスからあのクエストを受けて、そして店の中に入る。
そして、この遇者の住む森にチャロットが居るという情報というかロドリゲスの惚け話を聞くことだと思う。
まぁ、俺の推測だから分からないけどな。
と、考えているとチャロットと護衛が俺のところまで来て、お礼を言ってきた。
「気にするな。俺も調合するのに素材を集めに来ていただけだから」
すると、チャロットは少しだけビックリしたような顔をしてから直ぐに戻り、「同業者なんですね」とニコニコ笑いながら言ってきた。
「そう言えば、チャロットさんは何を採りにこの森に?」
「はい。私はある薬を作るために素材を集めに来ていたのですが、その時にさっきの盗賊たちに襲われてしまって…」
「あの盗賊たちなんだったのですか?」
「彼らはここらで有名な盗賊団で…『花鳥倶楽部』っていうんです」
俺はなんとも言えない気持ちになった。
いやいや、なんだよ『花鳥倶楽部』って。もう少しまともな名前がなかったのか?
思わず、芸人の方を考えてしまったんだが。
「そして、対をなすのが『ダ…』」
「言わせないからな!」
アホなのか?運営はアホの集まりなのか?
盗賊たちの戦いでは疲れなかったのに今ので精神的にドッと疲れてしまった。
忙しくて、感想に返信出来ていませんがちゃんと全部読ませていただいてます。
これからも感想は返信出来ないかもしれませんがちゃんと読んでいるのでこれからもよろしくお願いします。