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NEW LIFE ONLINE   作者: てんく
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5話

や、やっと投稿出来た…。


固まったままのアルトたちを少し放っておいて、採取と鑑定をすることにした。

さっきも、レベル上げをせずに素材集めすれば良かったな、少し後悔したがレベルが少しでも上がったしいっかと思い直した。


〈薬草〉


ここでも薬草が採れた。

でも、少しレベルの高いフィールド何だからもう少しいい物が欲しかった。


と、そうだ忘れてた。ウッドパペットは何かドロップしていないかな。

そう思い、イベントリを開いてみたがそれらしきアイテムがなかった。

ウッドパペットはアイテムをドロップしないのだろうか?


まぁ、いいか採取の続きをしよっと。


〈鳥の羽根〉


お、新しいアイテムゲット。どんなものかな?


〈鳥の羽根〉

そこら辺にいる野鳥の抜けた羽根。主に矢の羽根として使われたり?


何で説明文で疑問系何だよ。もっと自信を持てよ。


その後も少しの間採取をしていたが、調合に使えそうな目ぼしい物があまり採れなかった。

それでも【鑑定】と【採取】がそれぞれレベルが4ずつ上がったからよしとしよう。


そろそろ戻ってくるかな?と思いアルトたちの方を見るとちょうどアルトがハッとしたような顔をして我に帰ったところだった。

今回は早かったな。20分くらいだったかな?


少しの間周りをキョロキョロとして俺に気付くと走り寄って来て少し神妙な顔をして聞いて来た。


「なぁ、ユリウス。マジなのか?」

「何が?」

「お前が生産職だってこと」


俺は軽くため息をついて、何を今更って言いたそうな顔をしてアルトを見て仕方ないから答えてやった。


「あぁ、生産を主にしていきたいと思っている」


アルトは「そんな…もったいない」と言って膝をついた。


いきなりどうしたんだ?こいつ。

何がもったいないのか知らないが、俺がどんなことをしようが別に良いだろう?

俺は生産をしてみたいんだ。


モンスターとの戦闘も面白いかもしれないが、やっぱり俺は今は戦闘より生産とか物作りがしたい。

それに対人戦なんて現実でたくさんやっているしな。


それと何で生産より戦闘むけのスキル構成何だ?という質問は受け付けない。

戦闘が出来なかったから良い素材が手に入らないだろ?だからだ。

それと生産のスキルなんて後で取ればいいとも思うんだ。


「それはもったいないぞ!ユリウス!」

「いきなり大きな声を出すな。うるさい」


立ち直ったかと思うと耳元で大声を出してくるから手で耳を抑えた。それとまた顔が近い。

情緒不安定なのか?こいつ。


「悪い。けど、やっぱりもったいないよ」

「何がもったいないのか知りたいんだが?」

「そんなに強いのに生産職ってことが」


あぁ、なるほど。

要するにアルトはそんなに実力があるんだから全線で攻略した方がいいと言いたいんだな。


「だから俺とパーティーを組もう!」

「は?今組んでるだろ」

「違う違う。固定パーティーを組もうって事だ」

「嫌だ」

「即答!?」


当たり前だ。

俺はのんびりと生産をしたいし第一俺はパーティーはあまり好きじゃないんだ。ソロでする方が良いんだ。

決してボッチでは無いぞ。断じて違うからな。


「何でなんだ?」


いつの間にか俺たちの近くまで来ていたゴローが俺に理由を聞いてくる。

他のメンバーも聞きたそうにしている。

そこまでたいした理由じゃないんだけどな。


「お前らとパーティーをたまに組むのならいいが、固定となると無理だ。悪いな」


俺はもっともらしい理由を付けて断る。

ゴローは「そうか」と少し残念そうな顔をするだけだったが、アルトだけは納得していないような顔をしていた。


「俺は納得していないぞ」

「そんな事言われても知らん。嫌なものは嫌なんだ」


この後もアルトが「俺と固定パーティーを組め!」と言ってきては律儀に「断る!」と言って断ることをゴローが「やめんか、アルト」と言ってアルトの頭を叩いて止めるまで続いた。

出来るならもう少し早くアルトを止めて欲しかった。


アルトはゴローに頭を叩かれてゴローに文句を言っていたがゴローは無視をしていた。

それをルナとフリーデは苦笑いをしながら見ていてアルテナは腹を抱いて笑っていた。俺は気配察知をして敵が来ていないか調べていた。

気配察知の範囲内には敵の気配はなかった。


「アルト、ゴロー。これからどうするんだ?」


俺はまだ文句を言っているアルトとそれを無視しているゴローにこれからどうするのか聞いてみた。


「どうするって?」

「このままウッドパペットの狩りを続けるのかそれともいったん街に戻るのか聞いているんだ」


アルトはゴローとその後ろにいるアルテナたちに「どうする?」って聞いていた。


「俺はまだ続けてもいいぞ。お前らまだウッドパペットをそんなに倒していないだろ。アルテナとルナに関してはまだ何もしていないじゃないか」


この言葉が決定打になったのか考える素振りを見せていたアルトだったが、少し頷いた後に、


「じゃあ、このまま続けよう」


と、ゴローたちに向かって言った。

ゴローたちも異論が無いのか同意するように頷いていた。


「よし、だったら俺が気配察知でウッドパペットを探すから俺の後を付いてきてくれ」


アルトたちに向かってそう言うと、アルトが「悪いな」と申し訳無さそうに言ってきた。

俺は謝ることじゃ無いと思っているから「気にするな」とアルトに言ってから索敵を始めた。



索敵と採取をする事20分。

やっと20体くらいのモンスターの集団の気配があった。


【並列思考】があるお陰で索敵しながら採取をしてそれを鑑定する事が効率良く出来る。

別に無くても出来るだろうが、一回一回気配察知を止めないといけないだろう。

流石にそれはめんどくさいから【並列思考】があると便利だ。


「アルト、20体のモンスターが2時の方向に居るぞ」

「分かった。そこに行くぞ」


アルトに教えるとアルトは気を引き締めたような顔をしてゴローたちに言った。

ゴローたちもアルトのように気を引き締めた顔をして頷いた。


やっぱり元βテスターでも流石に20体同時に相手するのはキツいのだろうか?

俺は普通に一対30とか現実ではざらにあったから割りと余裕だったけどな。


「よし、こっちだ」


アルトたちに声を掛けて付いてこさせる。

こいつらの戦闘に介入するつもりは無いがもし万が一危なくなったら助けてやらないとな。

まぁ、こいつらなら案外余裕で倒しそうだけどな。


少し歩くとアルトたちにも見えるようになってきてモンスターとの距離が残り10メートルくらいまで来た。

居たモンスターはウッドパペットだ。


アルトたちはウッドパペットに気付かれないように小さな声で作戦会議を始めた。


「よし、作戦はいつも通りな」

「「「「分かった」」」」


でも、たったの一言で終わった。それで良いのか?お前ら。

(はた)から見れば大丈夫なのか?と心配になるが彼らはいたって真剣だ。

俺は呆れたような顔でアルトたちを見るが何も言うまい。アルトたちのやりたいようにやらせよう。


「行くぞ!」


アルトたちはウッドパペットに向かって走り出した。

俺はその間採取したり、敵が来ないように見張りの意味を込めて気配察知をしていた。


「ルナ!エンチャント」

「はい!」


遠くで、アルトがルナに指示をしている声が聞こえてくる。俺はその間採取をする。

お、上薬草があった。でも、一枚だけか、残念。


「ゴロー!」


珍しくアルトの焦ったような声が聞こえたからそっちを見てみるとゴローがウッドパペットに殴られて吹き飛ばされているところだった。

まだ大丈夫そうだな。そのまま頑張れ。

って、また忘却草かよ。流石にもういらない。


その後もゴローが囲まれてアルトが急いで駆けつけて助け出して、ルナが急いで回復させたり、フリーデが魔法を使って近くに居たアルテナが巻き込まれそうになってフリーデが「あ…アルテナさん、ごめんなさい!」と謝っている声が聞こえたりといろいろとあったが何とか20体全部倒し終えていた。



少し危ない場面とかがあったがみんな無事で良かった。




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