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第2話 雪色使用人と家族の温もり

ささっと2話目! 推敲の甘いところは絶対にある(駄目じゃん!

 私は今自分の服を見ている、そう前まではタンスだけだったのに今はクローゼットまであるからだ。

 机の上に置いてあった時計を見るとまだ午前5時ぐらいだったので今のうちに寝間着から着替えようと思ったからなんだけど。


「ぱっと見高そうな服ばっかりで気後れしそう」


 そんな事を呟きながらも一応着る服が決まった。部屋にあったカレンダーからまだ5月ぐらいだと判ったので涼しそうな半袖の白いブラウスに黒いロングスカートを選んだ。

 ロングスカートは私が前の世界でも愛用していたからという理由で選んだのだけどね。


「よし、こんな感じかな」


 私は着替えを終えて鏡の前に立って自分の姿を見て、特に変なところが無いと確認できた。

 そうして着替えも終えたので自分の机に座って縮んだ身体で字を書く事に違和感があるかどうかを確かめるためにせっせとノートに文字を書くことにした。


 一通り書いてみた感じ少し違和感があったがそれは縮んだからというより身体が健康体だからだと思う。

 そして改めて名前を確認してみたがこの世界での私の名前は七条歌憐ではなく七條院華憐という名前になっているようだ。

 苗字に文字が増え、名前の漢字が変わっているというちょっとした変化があるみたい。

 そんな事を思いながら唸っていると突如自室のドアからノック音が聞こえた。


「華憐お嬢様、雪音(ゆきね)です、起きていらっしゃいますか?」


 ノック音に驚きもしたが何より自分がお嬢様と呼ばれたこと、それが自分の記憶にまったく存在しない人からのだったのもあり固まってしまった。


「お嬢様?……この時間ではやはり寝ていらっしゃるようですね」


 そんなドア越しの声を聞いて彼女がこのまま諦めてくれる流れかな、などと安堵しているとドアノブがゆっくりと周り始める。

 えぇ!?まさか入ってくるの!?

 私は自分の思っていた状況と正反対の状況になりつつある現状に慌てふためいてしまう。


 落ち着こう私、まずは自分がお嬢様と呼ばれた事、そして呼んだ人物が室内に入ろうとしている事からやるべき行動は……閃きました!


「起きているわ雪音。入ってきても大丈夫よ」


 何とかドアノブを回しきる前にいうことができた!良くやってくれました私の閃き!

 言われた事に驚きでもしたのか少し間を置いてからドアノブが最後まで周り、私の名前を呼んだ人が姿を見せました。


 入ってきた人はまさにメイドですといわんばかりの格好をしていました。

 それはもう上から下を見てもメイドです、メイド服を来ていて名前通り綺麗な雪色の髪を後ろで纏めている綺麗な女性でした。


「おはよう雪音、直ぐに返事ができなくてごめんなさい」


 私は彼女が名前を最初に言ってくれて非常に助かりました、言われなかったら間違いなくしどろもどろな対応をして必死にごまかしていた事でしょうね……そんな彼女はというと


「あ、いえお嬢様が謝ることではございません」


 あれ、何か慌てたような反応をされてしまった、どうしてだろう?

 私の知りうる限りのお嬢様っぽく丁寧な感じで話したんだけど……あ!?


「今日のお嬢様は何だか普段より理知的な喋り方をなさいますね、誰かの受け売りですか?」

「う、うん……こういう話し方をしたら大人っぽく見えるよって聞いたから」

「そうですね、大人っぽくお見えになりましたよ」

「ほんとう!?よかった~」


 私は雪音さんの次の言葉に助けられるようにしてなんとかごまかすことができたのでホッとする。

 そうですよね、考えたらどう考えてもまだ5歳児にしか見えない私ですもんね……あの対応は不味過ぎました。


 子供っぽい丁寧さで喋ればきっと大丈夫だと信じよう、うん。


「では、改めておはようございます華憐お嬢様」

「雪音もおはようございます」


 私の挨拶に雪音さんは笑顔で頷いてくれた。

 それにしても綺麗な髪ね……兄さんの好きなファンタジー世界の住人みたい。

 そんな事を考えながら雪音さんを見ていると彼女が口を開いた。


「お嬢様、お着替えもお済みになられているようですし朝食を取りに参りますか?」

「うん」


 私は朝食と聞いて直ぐに頷く、起きてからそれなりな時間が過ぎている為空腹感があった。

 雪音さんは私が頷くと同時にドアを開けてくれる、そして自分が部屋から出るとドアを閉めて背後に控えるように立った。

 そして私はというと、目の前に広がる豪華な通路を見て足が止まった。


 知らない場所すぎるんですけど……どうしよう。

 私は少し考えたあとくるりと後ろに控えている雪音さんの方へ振り向いて思ったことを口にしました。


「あの、食堂が何処か判らないの……」


 雪音さんにそういうと彼女は一瞬キョトンとした表情になったが直ぐに笑顔で案内しますね、と答えると私の手を引いて案内してくれた。

 彼女の手は少しひんやりとしていたがほのかに感じる暖かさと手を引かれる事で優しい姉が居たらこんな感じなのかな?と思い嬉しくなった。


 雪音さんに手を引かれて歩く道筋を覚えながら進んでいると少し大きな扉の前に着いた。


「ここが華憐お嬢様とご家族が食事される場所ですよ」

「うん、ありがとう雪音」


 私は雪音さんにお礼を言って扉を頑張って開ける。やっぱり幼くなった身体では多少つらいものがあった。

 

 扉を開けて入った部屋は豪華な縦長の机に椅子が並んでおり、如何にもな感じの広間が広がっている。

 そして先の方を見ると私は会いたかった人たちの姿を見ることができた。


「おや、おはよう華憐。今日も可愛いね」

「貴方は娘には本当に甘い顔ばかりして、おはよう華憐ちゃん」


 温和な笑みで挨拶をしてくれるお父さんとお母さん。


「今日は早起きだね華憐、おはよう」


 幼くなってはいるが優しい笑顔で挨拶をしてくれる兄さん。

 皆若くなってはいるけど変わらない家族の暖かさを私は感じると、ポロポロと涙が勝手に溢れてきてしまう。

 いきなり涙を流し始めた私を見てお父さんもお母さんもびっくりした顔になり、兄さんも慌てて私に駆け寄ってきてくれた。

 お父さんとお母さんも直ぐに駆け寄ってきて心配そうに声をかけてくれる。

 

 私は望んだ世界へ来れた感動はあったけど、家族の暖かさはもしかしたらもう感じることはないと何処かで思ってしまっていたみたい。

 だけどそんな事は無かった、外見が似ているだけじゃなくてお父さんもお母さんも、そして兄さんも私が居た世界となんら変わりない暖かさを感じることができた。

 

 だから私は泣きながらも笑顔を作って三人に挨拶をするの。おはようって。

ちょっと華憐の心象の展開が急な気がしないでもない。


おいおい考えて書いていこう(ぉぃ


そして雪音さんはそれとなくファンタジー要素を含んだ人物です。

雪色の髪のメイドさん!絶対綺麗な人だよ間違いない!

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