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第六詩

第六詩:砂時計

砂が零れ落ちていく


返されざる砂時計に収められたのは


世界に相互関係せし対象という砂



生命と死滅 正気と狂気

理性と本能 清涼と穢れ


ガラス玉のように合わさった

対なる事象という合わせ鏡


死から生へ

狂気から正気へ

本能から理性へ

穢れから清涼へ


返ることは一切ない


砂時計を返すことは

理を反転させる意味を孕む


いかなる者であれ

零れ落ちる砂は止められない


永遠の理への介入は

絶対的に不可能


賢者(サヴァン)は云う


現在(いま)にいる者は未来へ向かうもの


現在(いま)から過去へは

どう足掻いたところへ

絶対に還れないのさ


なぜなら

砂時計は巻き戻ることは

無いのだから


これについての理解を

君たちにいただけるかな?

まぁ理解しなくても

私は構わないのだがね


しかし

否定しても

現に存在しているのだから

否定はできないものなのだよ――」


end

以前と同じタイトルのが、短編の詩にありますが、内容は完全に別です。

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