第一詩
第一詩:死望心象
タナトスの剣
生という拒絶者
傾いてしまった天秤
死に至る精神
静かに狂った
歪な願望
「――物語を紡げられないなら――いっそ――狂ってしまえば――」
罪という業火に苛んで
言葉という刃に砕かれて
死という鎖に縛られ
生という檻に入れられて
世界の残酷に狂わされた
私の心は矛盾を孕み続ける
死を望みながら
生を望む矛盾
正気を堕として
狂気を残す
返られざる砂時計
ならばいっそ
生に縋る愚かな望みも
遺された狂気も
何もかも
全てを堕とせばいいのに
必要なのは
死に向かう勇気
狡猾的に
愚酒酩酊者たちに
外的心傷を刻み込め
突如咲いた
歪んだ紅い薔薇
酩酊を覚ます禁忌
愚者たちへの嘲笑
芽から蕾への成長過程は
狂った精神の中
全ては死に捕らわれた幻想
抱き孕み狂い望む
愚かしき精神
賢者は問う
「――安易な否定は弱い光であり
否定を完膚無きまでに否定をするなら
それは強い肯定という闇になるだろう――
君たちの否定は強い光でなければ
肯定という深い闇に飲み込まれるだろう
飲み込まれないよう
注意深く言葉を紡ぐといい
賢い者の言葉は
心の傷を癒すのだから――」
FIN
過去作[恋する少女]の執筆中に、息抜きで書いた詩です。