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独り夜ふかし
横になったまま寝そびれて
ただ転がる時間
暗闇のなかで
窓だけがはっきりと存在するから
目的もなく目を向けて
光のほうを探してしまう
暗闇をかざる星や月は
あまりに小さく
とどかないもので
私の一人を深めていく
見下ろすと
昼間は寝ていた街灯が
休むことなく光をはなっていて
私のような寂しいものも
しらず心まで大きく照らす
足もとや体の後ろがわは
震えるほど冷えきって
毛布だって暖くしてくれないのに
私のすべては光へ向かい
むきだしになって困る