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序詩+表題詩
◇序詩
幕を開けましょう
私の窓を開けましょう
貴方がそこに
座り
寝ころび
立っていたなら
私が窓枠を持って行きます
そこから見えるのは
貴方が受け取る世界の一片
けれど
ここから見えるのは
私が切り取る世界の一片
一片づつでも重ねれば
まるで世界と言えそうで
窓を揺らした
そういう予感が
私をそこへ向かわせます
幕を開けましょう
私は窓を開けましょう
◇表題詩
意識を中空へほうって
降りてく軌道をなんども辿り
コピー&ペーストで
いびつな言葉を指揮すれば
私のうたが仕上がります
神様になった気持ちを
三食しっかり味わうと
それはほんの一瞬ですが
空腹なんか忘れています
砂糖をいれたコーヒーで
お腹のすみまで洗ったら
時に割いて私を見ます
鏡の主張が頼りなのです
昨日はなにを食べました?
九十九に足すべきなのは?
神様らしく召集したら
多少は首でも振りましょう
どこぞの声が響くでしょうか?