前へ目次 2/2 ひとりよがり または自分勝手 ―男の意識の傲慢さ― 夜景が見えるレストラン。 ムーディーなジャズが店内には流れている。 テーブルには赤ワインが注がれたグラスが2つ置かれている。 温かいスープが運ばれてきた。 今日は二人の結婚記念日。 二人は会話を楽しみながらゆったりとした食事の時間を過ごした。 妻が夫に尋ねた。 「もしも明日地球が亡(ほろ)びるとしたら、最期に何が食べたい?」 夫は答えた。 「そうだな。やっぱり最期は君の手料理が食べたいな」 翌朝、テーブルの上に離婚届が置いてあった。