アイドルの同級生は俺のガチヲタ
学校では陽キャ×陰キャ。
2人きりのときはガチヲタ×作者。
ラブはないが推しはある。
『アニメ、初回はいかがでしたでしょうか?』
「神アニメになると信じています」
そして、通話を切る。
「アニメ、アニメねえ」
いや、いかがでしたでしょうか? て言われても、わかんないし。
アニメ大好きな訳でもないし、作ったこともないし。
俺は、神アニメになるって信じる、それだけ。
「さて、学校行こう」
けど、ファンの感想って、どうなんだろうな? 忖度なしの厳しい目。
「あら、ラノベ作家さん、おはようございます」
また、この同級生か。
清楚で明るいアイドル、名前? 知らん。
その人の周りには、お友達数人。陽キャの集まり、なのだろう。
「アニメ化したんですってね」
「アニメ?」「ヲタクのね」「ラノベ作家とか」
取り巻きも、本人も、うるさいな。
俺は、返さず無言で席に着く。
すると、すぐにメールが入る。
それを見て、アイドルの同級生を見る。
『ごめんなさい。あと、今日、家に行くから』
いや、いつ打った?
「入っていいか?」
部屋から返ってくる。
そして、ドアを開ける。
「デュフフフ、さあ、アニメ鑑賞しましょう、先生」
「先生はやめろって。
同級生なんだし」
ザ・ヲタクな姿をした、同級生。
何故かバッグも背負っている。
本当、あの陽キャアイドルは何処に行った?
全く似ていない、本人なのに。
「初回、初回ですね、先生。しっかり観ましたぞ、デュフフフ」
「だから、先生はやめろって。
てか、1回観たらそれでいいんじゃないのか?」
「わかってない、先生は全くわかってない。
作者のコメントを聞きながら観る、これぞ神っ」
うん、わからなくていい。
学校では、陽キャと陰キャの関係。
2人きりのときは、ガチヲタと作者の関係。
逆転が…。
「おおっ、これはあそこの商店街ですな! 聖地が確定しました、週末に2人で行きましょう」
「アイドルの君とか? 友達と行きなよ」
「むむ、友達はライトノベルやアニメには興味ないので。と、フラグ」
クラスの人気者たちが全員ヲタクでした。
やめてくれ、何だよそのクラス。
俺は首を横に振る。そいつはニシシと笑う。
「感想、なんかある? まだ初回だけど」
ファンの感想。
「実に神アニメ、何故なら作者が神だから。同級生でライトノベル作家、しかもアニメ化もする。神ですなあ」
「ありがとう、参考にならん」
読んで頂き、ありがとうございました。




