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「おっしゃ、いっちょやりますか!」
スムーズに任務を終わらせる為に混乱と数を減らす。
安全圏からの狙撃とは言え、バレたらカウンターを食らう可能性もあるし、ここに敵がひっそりと来る可能性もある。
「では、私は警戒態勢を取ります。何かあったらおしりを触ります」
後輩ちゃんがその時の為に準備をしてくれるそうだけど、コイツは寝そべった私のおしりをペチペチ触る。
「何でだよ!肩でいいじゃん!」
「あ、いえ。そうですよね……」
ビックリして狙撃体勢から起き上がって叫んじゃったよ。
後輩ちゃんはハッとして、ぐぬぬと言わんばかりに顔を歪ませる。
「なんで落ち込むんだよ、セクハラだよ?」
「……私、おしりフェチなんですよね」
「……要る!?今、その情報、要る!?え、待って。作戦開始だよ!?なんで性癖の開示しちゃったの!?」
えぇ……。動揺しちゃったよ。
待って。後ろについて歩いてる時コイツ私の尻見てたのか?
いやいやいや、そんなわけないよな。よな?
もう、変な邪推とかし始めちゃったよ!
これからめっちゃ、集中力いる狙撃するんだけどなぁ!?
「つい」
「ああ、もう!君がわかんない!!でも良いね、何かあったら肩!肩を2回叩く事!」
「……ぐッ、良いでしょう」
「大丈夫でしょうねー?」