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廃墟の中は管理の行き届いた空間だった。
薄暗い白熱電球で辛うじて空間が把握できる程度。
相当広い。吹き抜けで迷路仕掛けになっている。
完全にイカれた遊び場だった。僕たち汚れ役が居てもなお滲み出るシミ共はこの国に居座っている。
コンクリートを歩く度反響して音が響く。
どういう構造なんだ。
暗くてよく見えないけど天井にはファンがあるのかゴオンゴオンと喧しい。
「あら、あらあら!!来ましたわね!!」
「やっぱりお前か。目的はなんなんだ」
「それをあなたに言う必要があって?」
「そうだね。ないねっ!!」
一瞬でバレッタを構え標準を感覚だよりの腰撃ちで打っ放す。
ドガンッ!!砂煙を上げて構造物を弾き飛ばす。
「…………」
これでやれたとは思ってない。
なんせ奴は、私と同じカテゴリーだから。




