表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
バレッタ・ラブ  作者: 新規四季
46/55

2

この身体には複数の名前を付けられている。

後輩さんと任務に当たった人格は一凛で、感情で言うところの残忍さを担ってる。


主に戦闘以来なんかは彼女が受ける。


人格達は我先にと表に出たがっていたのに、後輩さんの扱いに戸惑ってまさかの押し付け合いになったみたいで、僕が表に引っ張り出されてしまった。


一人称が『僕』は五十鈴(いすず)と言う。


弱気で最も仕事に向いていない人格だと自負している。という事を正座しながら目の前で珈琲と食パンを齧っている後輩さんに説明している。


「へー。ええっと、五十鈴さん」

「は、はいっ」

「一凛の顔、体でそのリアクションは違和感を感じるようになりましたね。コーヒー、飲まないんですか?」


後輩さんがインスタントの珈琲を作って出してくれたけど、僕はインスタントコーヒーだとお腹を壊してしまう。


「申し訳ないんだけど、インスタントコーヒー飲めなくて……」

「ああ、すいません。ミルクと砂糖がいるんでしたね」

「ああ、いえ。そうじゃなくて……」


後輩さんは話を聞かずキッチンへ向かってしまった。

立ち上がり掛けの姿勢で固まったままも辛いので、座り直してこの部屋に来客?がいることの不自然さに僕は新鮮味を覚える。


折角煎れてくれたコーヒー。

試しに1口飲むとビリビリと舌が痙攣を鳴らして行儀悪くもペッとティッシュに吐き出した。


「めんどくさいなぁ」


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ