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義眼とニューフェイス1
キリキリと眼窩の奥の痛みが強く主張して、頭痛が起き起きる。
最悪の目覚め。
目を抑えて頭を振る。えっと、今日は『僕』の日か。
「運が悪いなあ……」
えっと、後輩さんを起こさないように慎重にベットから出る。
綺麗な人。少し変わった人。……可哀想な人。
暗幕を引いて朝日を部屋に取り入れる。
ついでに空気の入れ替えを。
清らかな朝。あの血みどろの戦場と同じ国とは思えない。僕らが守った朝。
「ぅぅん………。あ、おはようございます一凛」
寝惚け眼を擦ってムニャムニャと挨拶をしてくれたのですが、
「その、僕は一凛じゃなくて……ごめんなさい」
後輩さんは急にシャッキリして、パジャマだと言うのに身だしなみを気にし始めます。
スっと立ち上がって寝癖の着いた頭で改めて、
「おはようございます」
と、言うのだった。
記憶は共有してるって言ってないのかな。




