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痛い、痛い痛い痛い!
視界が途切れそうになるけどここで意識を手放したら確実に死ぬ。
「後輩ちゃん……!引いて!」
「くっ、はい!」
牽制射撃にしかならくても乱射してる。
「一凛、頑張って息を止めてください!」
既にヒューヒューと掠れるような呼吸しか出来ない中でなんて無茶だ、と思うけど活路はそれだけなのだろう。グッと握る手に力を入れる。合図のつもりだけど伝わってくれ〜!
後輩ちゃんは何処かに装備していた試験管を思いっきり叩きつけた。
私をズルズルと引きずって入口まで戻る。
薄れゆく視界の中で煙の中悶え苦しむ男の姿を見た。