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バレッタ・ラブ  作者: 新規四季
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おかしい。血が止まらない。

傷口を白衣をちぎって縛っているのに一向に止血しない。ダメージの割に失血が多すぎる。


血がポタポタ垂れて足跡になってしまっている。

狙撃したフロアは計3階ある。


そこかしこに血溜まりがある。コンパクト手榴弾を逃げ惑っている職員へ投げる。


出入口が封鎖されていて出れない所にボカン。

粉塵が晴れたら趣味の悪い現代アートの出来上がりだ。


「……どうして警察が銃を構えてるんだ」


物陰で息を殺しながらビルの下を覗く。

報道規制もされていない。


おかしい事だらけだ。


「まさか、乗っ取られでもしたかあ?」


「その勘の良さは危険だな」

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