第1話
目覚めると、視界には美形な男女が私を見ていた。天上がとても高いし、部屋も広い。まるでお城みたいだ。病院ではないことは分かる。
(じゃあここは、一体どこなんだろ。)
私はトラックに 轢かれて死んだはずだ。…多分、もしかして助かったのかな。
「―…―…―」
金髪の女性が何か言っているが、日本語ではなかったので聞き取れない。緑髪の男性もこっちを見てニコニコ笑っている。
「あーうあ。」
私はここがどこなのか聞こうとしたが、舌が思うように回らなかった。体を起そうとしたが、全く動かなかった。やっとの思いで手を伸ばしたら視界に写ったのは、赤ちゃんの手だった。
これはもしかして転生っていうものなのかな?
(転生したんだ。本当にあったんだ。)
転生する展開は、ラノベとかアニメの世界の話だと思ってた。
とっても楽しくなりそうな人生が送れそう。
…神様に感謝です。
やっぱ、異世界だから魔法とかあるのかな…魔物だっているかもしれない。エルフとか獣人、精霊、それに魔王。魔王がいるなら勇者とか賢者とかいるよね。
気分が高く舞い上がりいつの間にか、すやすや寝てしまった。
月日が経つに連れて、言葉が理解できるようになり自分のことや、この世界の仕組みが分かってきた。
私の家族構成はこんな感じ
お父さま
ヴィータ・ビギナー、38歳。王宮魔法騎士隊長。
お母さま
アリータ・ビギナー、37歳。元王宮魔術師隊長。
長男
ヴェゼル・ビギナー、16歳。王宮魔法騎士研修生。
長女
マリン・ビギナー、15歳。ハイバール王国学園魔法科の7年生。
次男
ヴィロン・ビギナー、15歳。ハイバール王国学園召喚科の7年生。
次女
シャルシス・ビギナー、10歳。ハイバール王国学園幻術科の2年生。
私
シャルドネ・ビギナー、1歳3ヶ月。
ビギナー公爵家は、ハイバール王国の王宮騎士、魔術師の軍団を仕切っている。
私の家族は最強なんじゃないかと思う。マリンお姉さま、ヴィロンお兄さま、シャルシスお姉さまは学園で成績トップクラス。
この世界は、神様が創った世界で神様達の娯楽の場所なんだとか。だから、魔物がいたり、違う種族が沢山存在しているとか。魔王はいなく、魔族は200年近く目撃情報がないので、おとぎ話の世界の存在になってきてる。
魔力量、スキル、加護は一生変わることはないらしい。魔力量と加護は遺伝するみたい。
…うふふ。家族皆が魔力量が莫大だから、きっとこれはチートスキルを手に入れるんじゃないかな。
待ってろ~私のチートスキル。