プトレシン・メイン
ある秋夜、大手企業ホテル屋上の巨大下水タンクの掃除をしていると、下では有名女優ばかりの華やかなパーティーが行われていた。
夜風に吹かれながら何人かの同僚や後輩は指を銜えて羨ましそうに見ていた。
「賑やかですね。隊長」
「見惚れても無理無理。俺たち男は女の召使い。
そういう世の中だ。」
「嫌じゃないんですか?」
「嫌だよ。だがな、今までの歴史の男卑女尊制は覆らないだろ。救世主や英雄みたいな者が現れない限りな。」
「さぁ、仕事だ仕事!」
今日の仕事は分析で透明だった水が何故か臭いといった内容で原因が分からないという。