再び、屋敷にて
翌日。手続きと荷造りを終わらせ、再び屋敷に着いた。
オスカルから習った手順で門扉をくぐると、今度は警報が鳴ることもなくゴーレムが出てくることもなかった。
すると、門の裏手で控えていたメイドに用意された部屋へと通された。
今まで住んでいた部屋と余り変わらない、ベッドとデスク、それにクローゼットがある簡素な部屋だった。
そして荷ほどきをしていると、部屋をノックされた。
「はい、どうぞ」
ガチャ、とドアを開けたのはオスカルだった。
「失礼しますレオン様。急で申し訳ないのですが、夕食の準備とお嬢様方との顔合わせの準備が整いました」
「顔合わせ、ですか?」
「ソフィアお嬢様が顔合わせは早いほうがいい、とおっしゃいまして」
ソフィアというのは五人のお嬢様とやらの一人だろうか。
「わかりました。服装はどうしたら?」
「既に準備させてあります。メイド隊、こちらに」
オスカルがそういうとメイドが五人ほど部屋に入ってきた。
「本日に限りましてレオン様をお客様として扱わせていただきます」
「ですので~、次からは自分で着替えて下さいね~?」
そう言って俺の服に手をかけるメイド隊。
「あの、着替えくらいは自分で」
「問答無用!」
服をひん剥かれた。