表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
執事とお嬢様の魔法五重奏《マジカルクインテット》  作者: 幻馬
第一章 リヒテンベルクの人々
29/73

帰宅 1/2

中途半端なので分割しました

「……今更だが、この服のまま行く必要はなかったか」


服を着替えていないことに気づいた。

が、今更着替えに戻るのも面倒だし、このままでいいか。

と、執事服の襟を正したところで何かが走ってきた。

灰色の装甲に大きい駆動音。

四つの車輪を回しながら、かなりの速度で迫ってくる。


「あれは……魔動車か」


魔動車。

駆動スフィアを軸として四輪を動かす魔道具だ。


「しかも最近出た大型モデルか」


開発されて以来、ここ二、三年で急激に普及している。

色々な研究機関がしのぎを削って開発にいそしんでいるので、俺が知らないモデルも増えてきた。

その魔動車は正門から離れた脇に停めると、中から作業服を着た人が数人出てきた。


「ふむ。さっき聞いた剪定業者だろうか?」


魔動車は非常に高価なものが多く、平民にはあまり普及していないのだが、よほど資金のある業者のようだ。 


「おっと、急がないとな」


折角もらった休みだが、アンとの約束を破るわけにもいかない。

出来れば夕餉前には戻りたいところだ。


「『起動。空間転移。魔力接続……』」


目をつぶり、袖口のナイフに魔力を込め、俺の部屋の魔方陣に接続する。

良かった。まだ消されていなかったらしい。


「『接続確認。空間転移、実行』」


詠唱を終了するとともに、身体の引っ張られる感覚。そして浮遊感。

それから間もなく重力を感じ、着地。


「さて。この部屋に戻るのも久しぶり……」


久しぶりに転移した自分の部屋で見たのは、大量の可愛くファンシーなヌイグルミや服などで埋め尽くされた床。窓には可愛らしいレースのカーテン。


そして、


「しゅぴー……」


俺のベット(だったもの)で眠りこけるフィーネだった。


PV、評価、感想ありがとうございます!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ