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詩*卒業写真*

なに色

作者: a i o

駆け引き上手の君は

空の色まで使い分けて

心根がずいぶん

歪んだ私は

見上げるのは得意だから

ねぇ、青以外の色を教えて


湿っぽい話ばかり聞いてる

からっと晴れた日も

カラッと揚げたポテト摘まんで

ざわめきと大きな窓

ビルの合間に見える

憂いてる

あの空の色を教えて


励ましも慰めもいらないから

そばにいてよ

散らかった部屋で

君のうわべと

私のうわべを見せあおう

野生の獣みたいに

きっと寝つけやしないから

そろそろと明けていく

まだ誰も知らない

地平線の色を教えて


笑える話ばかり聞かせて

降りだした雨の日も

振りだしに戻るように

はしゃいだ熱のあとさき

ふたりして覗き込んだ

光を溜めた目の奥

静かなみずうみに

映し出される

私のかなしみはなに色


言い訳も嘘も聞き飽きたから

こっちおいでよ

手を繋いで雑踏を抜けて

君の本音と

私の本音を

隠したまま見つめる

あの傾いた空はなに色








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