借金帳消し?
宿屋で
「エスリ!
本当ーの本当に武器を持ったのはあれが始めてなのか!?」
あーもう!しつこい!!
「だ!か!ら!
そういってんだろ!?
私が武器を持ったのはあれが始めてで戦ったのも初めてだって!
いい加減信じろや!
何回聞くんだよ!」
ハアハアハア
先程宿屋に帰ってきてからずっとこんな調子だ
スフォン何てまだ放心状態だぞ?
「・・・」
何かクレドが考え出した
「はあ、
エスリ」
「?何だ?」
「お前を真の意味で解放する」
「「はあ!!!???」」
「何言ってんだ!
私の借金はまだあるだろうが!?」
「そうよ!
クレド!あなた何考えてるの!?」
お前アホかぁぁぁぁぁ!!!!
今解放したら私はクレドに借金したままじゃねぇーか!それに!それがどれ程アホなのか分かってんのか?
借金奴隷を借金あるまま解放とか、聞いたことねぇーわ!!!
いや、まあ、ある意味今も解放されてるようなものだが
…
それでも
最低限の魔法は残ってるから逃げたりは出来ない
多分、いや絶対こいつが言ってんのはその魔法すら解除するってことだ!
この世界では奴隷が二種類いる
まず、通常奴隷
これは一人当たり平均500万
この奴隷は解放されることなどほとんぼない
なぜならこれはその人の人生を買っているから
こっちの魔法はかなり強い
次に借金奴隷
これは一人当たり平均100万
安いのはその分働いたら解放されるから
ただし、逆にその分働かないと解放されない
普通は
因みにこっちはかなり弱い魔法だ
分かっただろうか?
通常奴隷だったら主人の気まぐれで途中解放が希にある、が!
借金奴隷は絶対にない
それは、奴隷は主人に借金しているのと同じだからだ
つまり途中解放は借金の帳消しに他ならない
まあ、大抵奴隷になるのは借金した本人ではなく担保の人だけどな
「分かってるよ
でも、エスリがそこまで隠すってことは何かあったんだろう?」
ん?
ナニイッテンノコノヒト
何か憐れみの目を向けられたんだが…
「え?なにいっ「言わなくていい!!」
いや、言わせろ
「辛いことがあったんだろ?
その強さを隠さなければならない理由があるんだろ?」
無いけどな
「そう…
そういうことだったの…」
どうゆーこと?
「だから!
これからは自由に生きてくれ!
そのためにも…」
クレドが私にてを向け…
って、まさか……
「このものを解放する」
やりやがった!
「はあ、わかったよ
自由に生きる
だが!借金(たった三万)はぜってー返すからな!」
「ああ、それでもいい」
・・・
この勘違い野郎を殴っていいですか?
何かめっちゃいい仕事したって感じなんだよ!
チッ!イラッと来たな
まあ、お陰で予定より早く解放されたからいいか
別に奴隷が良かった訳じゃないしな
クレド((笑))




