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どうしよう?!

初の戦闘シーン

滅茶苦茶ですが、見てください

「…………」


やばい、周りが変な目で見てる

いや、私だってこれは予想外だよ?



「………」


私の前に尻餅をつき目を大きく開き驚愕の表情で見る男の人

私達から少し離れた場所でこれまた驚愕の表情で見ている女の人

最初は怪訝な顔をしていたのに今は顎外れるのでは?というくらい口を大きく開けている人たち


微妙な空気の中私は一人視線をあっちこっちやっていた



(あれ?どうしてこうなった?)


☆☆☆☆☆

少し時は遡る


「よし、まずは、軽くやってみよう

最初は俺とスフォンが試合をやろう

で、終わったらスフォンのどこが悪かったのか、どこを直せばいいのかを少し話して次にエスリとやろう

それでいいか?」


「おう、いいぜ」

「ええ、いいわ」


そうして、スフォンとクレドが試合をした



「まず、スフォンはどんな武器がいい?」

「そうね…

あまり力がないから軽いものが良いわね」


スフォンはそういいながら練習場に置いてあった武器の中から細いレイピアぽいものを取り、

「これなんてどうかしら?

かなり軽くてずっとは無理でも

まあまあな時間は持っていられそうよ?」

「ふむ、レイピアか…

いい選択だ

それは、基本的軽くて女性の冒険者に人気な剣だ

だが、細い分扱う人の腕が試される武器だ

まぁ、とりあえずやってみよう」

クレドはそう言いながら腰に付けていた剣(こちらは西洋の剣ぽいもの)とおなじ型の剣を置いてあった物から選んだ


「ここに置いてあるものは刃が着いていないから全力で来い!」

「ええ、例え勝てないとしても出来るだけ足掻くものだから、ね!」


スフォンはクレドの体の胴体を狙い突いた

体の中心は簡単には避けられない

(あ、いい狙いだな

でも……)


「少し甘い」

「…っっ!」

キンッ!

意図も容易くクレドに逸らされてしまった

そして力一杯突いた分反動が凄いらしく、スフォンの動きが止まったその瞬間


カキンッ


「あっ!」


フォンフォンフォン

ザッ!


クレドはスフォンの手の近く、しかし手には当たらない場所を斜めに打ちレイピアを飛ばした

レイピアは少し遠いところに弧を描きながら飛んでいき地面に刺さった

そして、スフォンがそちらに意識を飛ばした瞬間

クレドは一歩進み


「中々だったけどこれで終了だよ?」


スフォンの首に剣の先端を突き付け終了宣言をした


そして、剣をスフォンの首元から外した


「スフォンは真っ直ぐすぎるな

あと、反動が直で体に来てただろう?

それも自分で流すんだ

だが、基本は出来ていたし、最初に胴体を狙ったのは良かった

胴体は体の中心、中心への攻撃は返しにくいからな

あと、剣を飛ばされたときにそっちに意識を割いたのは悪手だな

隙は出来るだけない方がいい

っと、こんな感じか?」


「分かったわ

でも、一体いつの間に剣を飛ばしたの?

見えなかったわ」

「それは馴れと練習次第だな」


スフォンは頷いた

スフォンが私の方に来た


「ほら、次はあんたよ?

さっさといきなさい!」

バシッ

「イテッ

分かってるよ

行く行く」


私はクレドの近くに行った


「エスリはどんなのを使うんだ?」

「うーん、武器何て知らないから見て決める」


置いてある武器を見てみると結構いっぱいあった


(おいおい、剣だけでもめっちゃあんのに槍やら弓やらも置いてあるよ…

とりあえず剣で…)


ガチャガチャやっていると

(あれ?これって…)

「マジか…」

見つけたのは


日本刀だった


いや、こんなところにあるとは思わなかった


「こいつにするか…」


私はそれを持ってクレドと向かい合った


「へぇ、珍しいな」

「珍しい?」

「ああ、それを使うやつはあまりいないんだ」

「へぇ」


まぁ、あまり馴染みはないだろう

他の剣と比べると変な形だからな


「始めるか…」

「そうだ、なっ!」


とりあえず距離を詰める


「っ!」


すると、少し驚いたのかクレドがいきを飲みながら剣を振る

横から振ったので上半身を屈め、足を止めることなく進む

ブンッ

頭の上を剣が通る

低い体制のままクレドの足を狙い刀を振るう

だが、そうはさせまいとクレドは後ろに飛んだ


ブンッ

今度は私の刀が空を切った


そしてクレドはすぐさま私の方へ来て

今度は上から剣を振る

しかし


キンッ!

今度は避けずに刀で受け止める

クレドは上から力を掛けてくる

このままだと押し負けるので

(フッ!)

刀を傾け、クレドの力を受け流す

クレドの体制が崩れた瞬間私は体を少し横に向けクレドの腹を蹴りつける


「ぐっ!」

そしてその反動で

クルリ

回る

さらにそのまま勢いをつけ刃…ではなく峰の部分でクレドの足を打ち

クレドが尻餅を突いたところでクレドの顔へ刀を突き付ける


「………勝った、のか?」

思わず呟き、刀を降ろし周りを見た

そして、それでようやく事態に気づいた


(あ、しまった?)


そして、冒頭へ戻る


☆☆☆☆☆



……………


(沈黙が、沈黙が重いです)


最初に口を開いたのはクレドだった


「エ、エスリ?

戦ったことないんだよな?

武器持ったのも初めてなんだよな?」


クレドが問いかけてきた

コクン

恐る恐る頷く


クレドは何かを考えるようにしてから

急に立ち上がり

まず、私の手を取り次にスフォンの近くに行くと

呆然としているスフォンの手も取った

「一旦宿に戻るぞ」

そう呟くと

私達を連れ宿へ向かった

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