冒険者になりました
チュンチュン
「おーい、クレドー
朝だぞー?おーきーろー!」
「ちょっ!
エスリ!?何してるの!」
え?起こしてます
「何よその顔は……
クレドがいいって言ってもあたしたちは奴隷なのよ!
それに、いつ起きるかはクレドが決めることよ
起こしてと頼まれた訳じゃないしね」
えー
あ、ちなみに昨日は私達は床で寝ました!
毛布一枚貰ったけどね
クレド起きるまで暇だなー
☆☆☆☆☆
「ふぁー
ん?ああ、おはようエスリ、スフォン」
ようやく起きたか…
あれから一時間もたってるぞ?
「そうだ、今日は二人とも一緒に冒険者ギルドに行くから準備しといてくれ」
「え?何で冒険者ギルドに行くんだ?
私達は料理するために買ったんじゃないのか?」
「いや、なんかあったときに便利だろ?
それに、二人ともスッっゲー安かったからすぐに奴隷じゃなくなると思うし」
「ちなみにおいくらで?」
やっぱ気になるよなー
いくらだろ?
「二人で十万…」
「「は!?」」
やっす!!
普通は奴隷一人百万位だし
高ければ億にいくこともあるのに…
「処分一歩手前だったから破格だって…
ちなみに…」
チラッ
ん?今私を見たか?
「エスリ三万
スフォン七万」
・・・・
私安すぎるだろ
通常の100分の3って…
何かスフォンが同情の眼差しで見てるし
泣くぞ?
「ん!ま、まあ元気出せって!な?」
「そ、そうよ!たまたまよ!たまたま」
二人が慰めようとしてるのが余計に悲しい
「ゴホンッ!
冒険者ギルドでは二人とも冒険者登録してもらう、それと、念のため護身術も覚えて貰うから」
「分かったわ」
「・・・分かった」
「ん?エスリは反対か?
何かあったときに便利だぞ?」
「いや、私は元はいいとこのお坊っちゃんだったから、そうゆうのやったことなくて……」
「「え?エスリがいいとこのお坊っちゃん?
ないない」」
おい!
「だってあなた、たまに男口調になってるじゃない」
「そうそう、それに動きだって普通に平民と同じだぞ?」
つ、つまり?
「「優雅さが足りない」」
ひでぇ
「まぁ、とりあえず
信じなくてもいいから私はやったことないし、自信もないってのが言いたかったんだ」
「大丈夫よ、あたしもやったことないから同じよ」
「そうだぞ
あと、もし、二人のうちどちらかが戦えるようになったらたまにでいいから俺に着いてきてくれないか?」
「何で?Aランクに着いていったらすぐ死ぬぞ?」
「大丈夫だ、俺が絶対に守ってやる
それに連れていくとしたら最低でもBランク位になってからだ
そもそもこれは願望だから絶対じゃない」
「まぁ、それだったらいいけど…
スフォンもいいか?」
「え?いいに決まってるじゃない
解放された後その方が楽よ?」
「良かった
じゃあ行こうか」
☆☆☆☆☆
ガヤガヤ
「この二人の登録を頼む」
「はい、分かりました
お二人とも奴隷ですか?」
「ああ、でも直ぐに奴隷じゃなくなると思うから普通にしてくれ」
「分かりました
冒険者について説明します
まずは、ランクはSSランクからS、A、B、C、D、E、Fランクまでです
依頼はあちらの壁から取ってください
自分のランクからプラスマイナス1ランクからしか受けられません
後ギルドカードは変更が可能です
と言いましても変更が可能なのは、名前のみですが
ギルドカードは自分の証明でもありますし自分が持たないとランクなどが見れません
無くした場合は千ベルになります
あと、ギルドにお金を預ける事も出来ます
大体こんなところです
登録するのでしたら、こちらの用紙に名前を書いて下さい
書けなければ言ってください
代筆します」
私は一応書けるけど
スフォン書けるかな?
「代筆お願いします」
「はい、分かりました
お名前は?」
「スフォンです」
あ?
国ごとに言語が違うかだって?
この大陸で統一されてるよ!
ってか、されてなかったら私は喋れねーよ
「はい、大丈夫ですね
では二人とも用紙に軽く自分の血をつけてください」
用紙と一緒に貰った針で…
プスリ
「はい、ガードが出来るまで少々お待ちください」
☆☆☆☆☆
「こちらがガードになります
では、これから頑張ってください」
ガードには
『エスリ
Fランク』と書かれている
すくなっ!
あ、裏に
『貯金 0ベル』と書かれている
こんぐらいか
「お、終わったか?
じゃ裏いくぞ
裏には練習場があるからな」
あーそれがあったなー
エスリの容姿
少し長めの茶髪
女性の平均より少し高めの身長
顔は普通より少し可愛いくらいで
エスリより可愛い人はいっぱいいる
何とも微妙な容姿




