衝撃のボスの正体
「残念ながらキィが案内できるのはここまでだキィ」
「えぇ!?そうなの?!ここからが一番必要なんじゃないの!?」
「この扉の向こう側には、本人しか行けないようになっているのだキィ…それに、別にキィがいなくても大丈夫だキィ!みんなここまでで、強くなったキィ!また会える日を待ってるキィ!」
「ここまでで何も進歩はしてないと思うけどね!?」
「まぁまぁ…じゃあ…ね…?キィ…」
「最後まで見送るキィ…絶対に負けたりなんか承知しないキィよー!」
「分かってるよ!…よし、じゃあ…そろそろ入るぞ…」
「凌は、入らなくていいんじゃねえのか?」
こいつは緊張なんかしないのか…?さらりと恐ろしいことを言う…俺自身だけここから帰れねぇじゃねぇかよ…高城さんも堪えきれずにフフフッって笑ってるし…こんなに焦ってるの俺だけなのか?
「俺の敵は、わからねぇが入らなきゃ帰れねぇだろ。」
「それもそうだな。いっちょ倒して来るか〜。」
「ええ!どんな敵でもきっと大丈夫よ!」
「3人とも頑張れキィ!終わったらそのまま前に進むキィよ!」
「キィ!最後までありがとう!よし、行くぞ…?」
「「「せーーーのっ!」」」
とまぁ…開けて少し中に足を踏み入れたものの…誰もいねぇし!!
なんなんだ?まさか…本当にいねぇのか?前に進んでいいのか?
俺が少し歩いたところで、誰かの視線を感じた。
「…ん?」
その方向をみても誰もいない…怖い怖い。こんな水色一色の場所で一人っていうだけで怖いのに…
と思ったら、遠くの方に俺より2〜3歳下の1人の男の子が下をみながら立っていた。なんでこんなところに…?
『なんで…?なんで…?』
何か喋ってる。不思議に思い俺はその子の方向に向かって歩いてみた。するとその子は急に消えてしまった。そして、その瞬間後ろから
『何で僕の事忘れようとするの?』
そう、それは、昔の俺自身の声だったの だその男の子は中2の俺自身だったのだった。