早すぎるボス塔
俺らはすごく大きな城の前に着いた。ここまで凄く長く歩いてきたけど、不思議とそんなに疲れていない。
「なぁキィ、なんでこんなに疲れねぇんだ?」
「キィ?あぁ、ここは時間がないから絶対に疲れることはないキィ。」
「あー、なるほどなーじゃあ、あの城はなんだ?ボスでもいんのか?まさか、そんなありきたりな漫画みたいなこと、あるわけ…」
「そうだキィ。そのまさかだキィ。」
「…」
もちろん3人共唖然。
そんな…こんなことってあるのかよ…こんなにどっかの漫画から抜け出したかと思えば、設定もかよ…
「てことは、もう帰れるんだな」
それでも海は余裕そうだし…なんだよ…
よし、だいぶ動物やっつけながら、城の真下まで来た。真下からみたらよくわかるけど、結構大きいんだよなー…しかも、綺麗な水色で屋根は黄緑で、この世界によく似合う色だった。この中に入ったらボスが待っている…俺のボスも誰かやっとわかる時が来る…
「さぁ、みんなでドアを開けてみるキィ」
ギギギと重く大きな音をたてながら、扉は、ゆっくりとあいていった。
そして、中にはそれぞれの名前が書いてあるドアがあった。
「なんだ?これ…」
「この扉の奥にボスがいるのか?」
「風見君鋭いね…確かそうだったわ…」
この奥に…ボスが…俺の倒さなければならない相手に…ついに。