実戦練習
あれから俺たちはその辺にいる動物達を倒し続けていた。
「しかし、なんでこいつら死ぬ時いつもポンッて音たてて消えるんだろな。見た目も音も可愛かったら殺しにくいよな…」
「それは、思った。俺も何でか悩んだ結果わからなかった。」
「風見君…そこドヤ顔で言うところじゃないよ…」
などと話しながら、フラフラと林を歩き続けていた。
「なぁ、ところでキィは一体なんなんだ?なんで、お前だけ猫型なんだ?」
「可愛いからだキィ」
「それ関係ないかと思うぞ」
「そうよ!動物達も可愛いわ!」
高城さん…今の一言でキィの小さい肩が4cmぐらい下がったぞ…頭もがっくりして、目には今にも溢れそうなぐらい濡れとるぞ…天然こえぇ…
「そ、それはさておき…キィはここの住人なのか?他にいないのか?」
「ここに住んでるキィ。仲間は…いないキィ…」
「どうして??」
「みんな…昔にここから逃げちゃったキィ」
「なるほど…辛い過去思い出させてごめんね…?」
「いいキィ。慣れたキィ」
こいつ…ずっとこんな広いところで1人だったのか…きっとさみしかったんだろうな…
そんな話をしながら歩いていても、動物達はどんどん倒れて行く。
「ちょっ!海!?容赦無く倒しすぎじゃない!?怖いよ!」
「ん?勉強を倒すにはこのくらい…」
「なら勉強したほういいかと…」
みんな、それぞれ心に闇を抱いて来たんだな…俺は…なんだろ?全然わかんね。
最後の戦いが近いことを凌達はまだ予想もしていなかった。