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レイスバース.現代ファンタジー編  作者: 弥生いつか
『菊の花に満たされて』

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14/24

週末は


 お弁当を食べた後の昼休み、私は遊びに誘う男子達に申し訳なく断りを入れて、高鳴る心臓を抑えて職員室に行く。ドアをノックして、中に入る。


「失礼します。国分寺さんはいらっしゃいますか?」

「おお、百川か」


 国分寺さんが私に気付いて振り向いて、私は国分寺さんの所に向かう。


「あの…その…」

「どうした?」

「お見合いって初めてでどうすれば良いのかわからないのですが、週末お茶をしに行くって事でよろしいんですか?」

「!、ああ、好きなもん奢ってやるよ。喫茶店で色々お話しような」

「はい!…えっと」


 私は真っ直ぐ国分寺さんを見てられなくて、慌てて踵を返す。


「そ、それでは。午後の授業頑張って下さい」

「ああ」


 なるべく平常心を保って職員室を出る。そしてドアを閉めてから慌てて近くの女子トイレに駆け込んで、頬の熱を冷やそうと洗面台に立った。


「!」


 するといつもはオレンジや黄色の暖色系の色をしていた初花が、薄くピンク色に染まっている事に気付いた。


 週末喫茶店に行くだけなのに!意識し過ぎだろうと沸騰しそうになって、水道の水で顔を洗った。


 ピンクの花は恋している印。早い、恋と呼ぶには早すぎるよ。





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