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ことたまのセカイ  作者: ななし
2/13

ポポロ村

4


川をくだっていくと家が見えた。


そこまで走っていく。


わぁ。たくさん家がある。


小さめの似たような家が、ここから見える限り、6つか、それ以上。


どの家も裏手に畑がある。


「どうした?お嬢さん」


ビクンとして飛びはねる。


後ろから声が掛けられた。


「ポポロ村になんか用かい?」


振り返るとおばあさんがいた。


「わー」


なんとなく逃げた。


村に入っていって、角を曲がる。


ボフ


と言って何かにぶつかった。


「あう」



5


見上げると紺色の服を着た女の人がいた。


40才くらい?


「この子は?」


「さあ?私にも分からないよ」


近くのおばあさんと会話する。


紺色のおばさんが屈んだ。


「君の名は?」


「……わかんない」



6


「記憶喪失……か」


「珍しい。そんなことあるんかい」


「知っている子かい?」


「いんや。こんな子はガリシア城下町にもいやしないはずだが」


「そうか」


後ろのおばあさんと話している。


「きみ、始めの記憶は?」


「すぐそこの、草原」


「ふむ……きいたことがある。転移かもな」



7


「てんい?」


「書物によると過去にそういうことがしばしばあるらしい。草原で目覚めた者には記憶がなく、そして魔法の素養があるらしい」


「さすが詳しいね、マリアさん」


マリアさんと呼ばれたおばさんはわたしに話しかけた。


「ちょっとおいで」


「え、うん」

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