表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ことたまのセカイ  作者: ななし
1/13

きおくそうしつ

1


わ。




おっきな、そーげん。




ステキ。




さらさらと、そよ風がかみをなでる。




何でわたしここにいるんだろう?




んー。




わかんないや!




わたしは草原の、小高い丘にいて。


草原の草はくるぶしくらいまでの高さなんだ。


それがそよそよとそよ風のおかげでわたしの足をなでる。




そう、わたしは素足なんだ。




草がやわらかくて良かった。




トゲトゲしていたら。痛そう。




草原は向こうまで続いているんだけど、少し行ったところに小さな川が流れている。




しばらくここにいようか。


風が優しくて、眠たい。


寝転がって、青空を見る。




雲が、ゆるゆると流れている。




2




わたしはふと思いついて立ち上がる。




かみをつまんで目の前に持ってくる。


かみ。金髪。少し、白っぽい。


これがわたしの肩の長さくらいまである。


着ているものは、白いワンピース。


体は、10才くらいかなあ。




んー。




鏡をみたいなあ。




川まで歩いていこう。




歩くたびに草の感触が気持ちいい。




そして川までやって来た。




ゆるやかに流れる川。


幅は2メートルくらいかな。




川面をのぞきこむ。


ひとみが青い。




わたしは金髪で、ひとみが青かったっけ?




よく分からないや。きおく、ないもんね。




3




とりあえず川をくだっていこう。




川べりを歩いていくよ。




さらさらといった音が聞こえる。




わたしは川べりを歩いているんだけど、ここもくさはらだ。




わたしが知っている川みたいに、川べりに石や砂がない。




知っている?


どこでそれを見たんだろう。




わかんない。




評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ