練習と天敵
ここって何を書くのが正解なんでしょうか。
あれからはずっと一層でモンスターを狩っていた。
一層は全部餓狼族の王だった。王こんなにいるの?って思ったけどどうやら一定以上の力を持ったら王になれるらしい。
最初のほうは全然手加減ができなくて、消滅させちゃっていたけど、
だんだん慣れてきて、やっと調節できるようになった。
魔法のほうも調節できるようになった。
それと装備は邪魔なだけってことになったから俺は黒で後ろに金の刺繍が小さく入ったものでレフィーは白で後ろに赤の同じ刺繍が入ったフード付きのローブを装備することにした。服はしっかりしなきゃなって思って、自重せずに作ったら、これもなかなかの性能になった。
レア度:神話級
概要:武神と魔法神と創造神の力が合わさって作られたローブ。
秘宝級以上の武器または上級以上の魔法でしかダメージを負わせることができない。
汚れることはなく、着ている本人に快適な温度に調整される。魔力を流せば修復可能。
フードをかぶれば光魔法が作動し、顔が見えなくなる。
ものすごい装備で、テンションが上がってしまって、力の調節の練習が遅れたのは内緒。
でも気づいたら1000匹以上狩っていて、ストレージの中が餓狼族だらけになってた。
これこの中で生活してるわけじゃなくて、死んだらその分リポップするらしい。
そりゃこんな量いたら攻略俺たち以外じゃできないよな。
あとレベルもまあまあ上がっていた。
《名前》 佐藤 恭弥
種族:人族 性別:男 年齢 : 17
称号 : 剣聖 大魔術師 忍耐の塊
最高神の力の使い手 全知全能 レフィーアの夫 王を狩る者
【レベル】:456
【体力】: 400560000
【魔力】: 400560000
【筋力】: 200560000
【俊敏力】: 200560000
【魔攻力】: 200560000
【魔防力】: 200560000
《スキル》
【物質創造】
【魔法創造】
【生命創造】
【武具創造】
【戦法理解】
【精霊魔法】
【元素魔法】
【時空魔法】
【神眼】
【ストレージ】
《成長速度10倍加》
《成長力上昇》
《スキル付与》
《状態異常無効化》
レベルって意外と上がりにくいんだな。自分より高レベルのモンスターを狩っているはずなのにあまり上がらないものなんだな。
いや、これはステータスによって得られる経験値量が違うのか...
こういうことも含めて一度考える必要がありそうだな。
ちなみに迷宮じゃなくてもダンジョンというものがあるらしい。
難易度で分けているらしい。むろん迷宮のほうが難易度は高い。
まあいい感じに調節できるようになったから少し休憩するか。
「おーいレフィー!キリがいいし少し休憩しよう。」
「そうだね!最初はひどかったけど相当うまくなったんじゃない?」
「はは、俺は前しか見ないから後ろは振り向かないんだよ。」
「それで?どうやって休むの?ここにいたらまた襲われるんじゃない?」
スルーかよ。結構辛らつになってきたな。
まあいいや。これでわっと言わせてやる。
俺は時空魔法を使い、亜空間を作った。
目の前に人が通れる大きさの空間のひずみ(?)みたいのができて、その奥にはワンルームほどの大きさの空間ができていた。
これもさっきまで魔法の力の調節を頑張ってたおかげだな。
最初のころにこれやってたら、わけわかんないくらい大きなのができてそうだ。
まあちょうどいいのができたし、レフィーに自慢してやろう。
「ほら、これで思う存分休めるだろ?」
ちょっとドヤ顔で言ってやった。
「あぁ!それが言ってた時空魔法ってやつ?ほんとにチートになっちゃったねキョウヤ。」
「うん。これがあればどんなところでも休めるしね。時空魔法って言うのはこうやって亜空間を作ったり時間を遅らせたり、その場の空間を広げたり、あとはなんて言っても一度行ったところには瞬間移動ができるらしいぞ!待ってました!」
「そうだね。じゃあ入ってみようか!」
レフィーが先に入っていった。
と言っても空間だけだからほんとになんもないんだけどね。でもなんかさみしいな。せっかくだし家具も作ってみるか。
俺は創造魔法でテーブルやベッドなどの家具を作った。
イメージとしては神界にあった部屋みたいな感じだな。
「ふぅ。じゃあここで休憩してから次は2階層に行ってみよう。」
「そうだね。じゃあ私はここー!」
そう言ってレフィーはひとつしかないベッドに飛び込んでいった。
ちょっと悔しかった俺は時空魔法で空間を広げてレフィーのより一回り大きいベットを作って突っ伏してやった。
「あっ!ずるい!」
「はっはっは!甘いんだよ!はぁ、ていうかベットに上がったら急に疲れがきたな。わるい、ちょっともうむり...」
隣で むぅ~ と頬を膨らませて拗ねているレフィーに触れる余裕もないくらい疲れがどっと来て、意識はすぐに落ちていった。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「んっ....」
俺が目を覚ますと、右腕が重いような感じがした。
驚いて見てみると、そこには俺を抱きまくらにして
「すぅ...すぅ...」と気持ちよさそうに寝ていた。
やばい!かわいすぎる!わざわざ俺のベッドまで潜り込んできたんだろ?
さすが俺の嫁!最高!
だがここで今迷宮にいることを思い出し、我に返った。
爆発しそうな理性を抑えて、何か食べようと思い、創造魔法でエナジーゼリーを作り出した。
料理なんてしてたらレフィーが気になってそれどころじゃなくなりそうだから却下。
実はこの二人、まだ未経験である。結婚したからといっても、そのあとが激動過ぎてそんな甘い雰囲気になることがなかった。
ここを出たら勇気を出してみるかと思い、かわいい寝顔を少し眺めてからレフィーを起こした。
レフィーにもエナジーゼリーを食べさせて、また迷宮に繰り出していった。
速く食べれるし、味もおいしくて、エネルギーも補充できるこのゼリーが気に入ったのは極力料理をしないようにしていた恭弥にとって、お気に入りになるのは当然だった。
「第一目標の手加減を覚えたので、ここからはサクサク進むって感じでいい?」
「わかった!次の階層は私が行ってみてもいい?」
「おっけー頑張れよー!」
次の階層は毒を持った蝙蝠の王だった。
一階層とは違って王なのに集団でせめて毒を飛ばして攻撃する感じだった。
毒は床にあたって シュゥゥゥゥ... と音を立てて床を溶かしていた。
これ毒じゃなくて溶解液だろ!って思ったけどあくまでも毒らしい。
レフィーは当たるつもりはないとか言ってたけど心配だから
《状態異常無効化》をつけておいた。
蝙蝠は空中を飛んでいるしどうやって戦うんだと思っていたら
毒は空中にとどめておいて蝙蝠の体を思いっきり地面にたたきつけるという
ハイレベルなことをしていた。
どうやら重力魔法ってのを使ったらしい。便利だな。
でも毒だけをとどめるとか絶対難しそうだよな。
今度練習してみよう。
そんな感じでサクサク二階層は攻略していって、二時間くらい歩いたところで三階層に行く階段が見えてきた。
ほんとはこういうのの探査はマッピングとかもしながらやるらしいんだけど、
俺の場合は【神眼】のおかげで大体の構造がわかっちゃうからどの道が正解かわかっちゃうんだよね。
我ながらチートである。またレフィーにあきれられたけど。
そのあともどんどん攻略していった。
3階層は目を見たら石になる能力を持っている蛇だった。
状態異常が効かないからぶっちゃけ余裕だった。
南無阿弥陀仏
そのあとも重力魔法を使ってみようとしてクレーターを作ったり、
向かってくる奴を練習相手にして無効がばてるまで練習に付き合ってもらってたりしたらそのうちに襲ってくる敵がいなくなった。
そんな感じで四階層。
三階層と同じ感覚で向かっていったのが間違いだった。
そこには俺の天敵がいた。
そう。Gである。
四階層はまさに生き地獄だった。
床一面に広がるG
カサカサカサカサと全方位から聞こえてくる不愉快極まりない音。
実は、小学校の時に草原で寝ていたらGが顔の上に載ってきたことがあって、それからずっとトラウマなのである。
ほかの特別苦手というわけではないけどGだけは無理。
祖父が死んで一人暮らしになった家にそれが出たときには
1にスプレー
2にホイホイ
3にバルサン
をやらないと気が済まなかった。
それくらい苦手な奴が一面にいる。
こんなの攻略どころじゃない。
俺はなるべく床を見ないようにして風魔法で俺とレフィーの体を浮かべて、全速力で四階層を進んでいった。飛べなきゃ攻略できないってどんな鬼畜だよ。
ストレージの性能とこの世界の物価事情です。
【ストレージ】
物を亜空間に収納することができる。
容量に制限はない。
頭の中で何が入ってるかわかる。
念じると指定したものを取り出すことができる。
生き物は入れることはできないが、死体なら入れることができる。
レア度一覧表:
一般級 一般に売られている
希少級 それなりので売られている ダンジョンのモンスターからドロップ
特殊級 高級店で売られている ダンジョンの宝箱からドロップ
秘宝級 超高級店。貴族御用達 ダンジョンのボスや迷宮のモンスター
伝説級 超高級店で1点あるかないか。国宝のものがおおい。迷宮の宝箱から稀に出る
幻想級 国宝でも数点しかない。 迷宮のボスから稀に出る
神話級 過去に見つかったことは5回もない。
の順にレア度が変わる
伝説級からはレア度の桁が違う
大体の価格
金貨一枚(10,000円)
白金貨一枚(100,000円)
光金貨一枚(1,000,000円)
光金貨100枚(100,000,000円)
黒金貨10枚(1,000,000,000円)
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