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修行の成果と転生

2話です

俺が死んでから半年が経った。


あの後は俺が羞恥で壊れそうになるなんてことがあったが。

頭撫でて安心しろとか痛すぎるだろ俺。


剣と魔法の世界で可愛い嫁と楽しい異世界ライフ!なんて思ってもらったら困る。

俺はまだ、レフィーアと出会った神界という場所にいる。


そこで俺はレフィーアにボコボコにされていた。

ここにはあの部屋以外何もないから訓練という名のいじめが行われていた。


「ゴフッ!...はぁっはぁっ...ちょ、ちょっと休憩!もう無理!」


「そうだね!少し休もうか!」


刀を持った青年が拳だけの美少女にボコボコにされる姿とか、シュールすぎるもんな。


ほんっと、なんでこうなったんだよ。


~半年前~


「うわっ!なんだったんだ今の!?」


「今のは魂の契りです!」


「たましいのちぎり...?なにそれ」


「えっと、神族が結婚する時になるやつで、色々できるようになるんです!例えば、人族がここにいられるようになる!とかです!本当はすぐにどこかに送らなきゃいけないんですよ。でもこれがあれば、ここにいつまでも居られるようになります!あとは、《念話》が出来るようになります!」


「念話?」


《はい!こんな感じです!聞こえますか?》


うおっ!びっくりしたぁ


《あ、あぁ、聞こえるぞ、凄いなこれなんか不思議な感覚だな。それよりなんかさっきからテンション高くないか?》


「当たり前です!キョウヤさんと結婚できて、そのうえそのうえ夢にまで見てた世界に行けるんですから!」


レフィーアは目を輝かせてそう言った。

ぐっ、さすがに今のはダメージが大きい。超可愛い。

思わず顔が赤くなってしまう。


「そ、そうか、確かにそうだな。色々あって薄れてたがあのファンタジーな世界に行けるんだよな!」


「そうですよ!あ、そういえば、恭弥さんはどの神様の力がいいですか?」


「ん?どういうこと?」


「昔いた他の神様たちがここを出ていく時にその神様の力を残していったんですよ。この力もう飽きたからほかの良さげな人にあげてやってくれって。それも皆。」


「へぇーさすが神様、欲がないんだな。」


「まあ多分飽きたんでしょうね。50億年もその力だけだったら飽きますよ。」


「まじかよ...神様やるのも大変なんだな。さすがに50億年は無理だな。それで、なんの神様の力があるんだ?」


「創造神様と、武神様と、魔法神様と、商業神様と、学問の神様ですね。」


なんか最後だけファンタジーな感じしないけど大丈夫なのか?


「それで?レフィーアはなんの神様なんだ?」


「そ、それはぁ~そのお〜」


「ん?どうした?」


「私、中途半端な状態で神界に来ちゃったんで、なんの神様とかって言うのは引き継いでないんですよねぇ~

で、でも、その分なにかに優れているってのはなくて、なんでも出来るんですよ!.....中途半端なすごさだけど...」


「なるほど、中途半端神か。....あっ」


やべっ、つい思ったことをつい口に出してしまった。


「ふ、ふぅーん?そんなこと言っちゃっていいんですか?」


「うっ...はい...すみませんでした。」



「もういいです!優しくしてあげようと思ってたけど本気で修行してあげます!」



「え?修行?」


「はい!」


なんか嫌な予感しかしないんだけと。


「なんでそんなことするの?なるべく早く異世界ライフを楽しみたいんだけど...」


「えっと、今のキョウヤさんは神様の力を使うための器が全くと言ってほど出来てないんですよ。分かりやすくいえば、10mlしか入らないコップに、池の水全部入れようとしているようなもんなんですよ。」


「まじかよ、今までの人もそうしてたのか?」


「いえ、今までの人はほとんど元の世界にいったし、異世界に行った人もここに長く入れないので強めのスキルを渡してさよならだったかな。」


「そのスキルと神様の力はどれだけ違うの?」


「んー、だいたいそれなりに大きな湖と海くらいの違いだと思うよ?」


やばすぎだろ!神様チートかよ!てかそれ貰えるのか?これは頑張るしかないな。向こうは何が起きるかわからないからばんぜんの体勢で行きたいしな!


「よしっ!がんばるか!お願いします!師匠!」


「うむ!苦しゅうない!半年かけて仕上げてあげますよ!キョウヤさん!どの神様の力にするかは修行が終わったら考えましょう!」


「了解です!...それより、恭弥さんじゃなくてできれ場呼び捨てがいいです。そっちの方が仲良くなれるし...」


「あ、う、うん...よろしく、キョウヤ....

あっ!じゃあ、私のこともレフィーって呼んで!」



やばい。顔を赤くして言われると超恥ずかしい。そして嬉しい。なんかもうここで過ごしたくなってきた。



「お、おう、よろしくな、レフィー」


「はうっ!...う、うん......よろしく...」


また赤くなったレフィーアをからかったら怒られたのは別の話。



~半年後〜



「はぁー、つかれたぁー。ん、そういえばレフィー、もうカンストしたんじゃない?」


「確かに!この前もう少しだったから!じゃあさ、ステータス見せてよ!」


だいぶ俺たちも仲良くなってきたなぁ。

カンストしてたら修行も終わるのか。

なんかさみしいけどそこからはお楽しみの異世界生活だし、カンストしてますように!


「〈ステータスオープン〉」



《名前》 佐藤 恭弥

種族:人族?? 性別:男 年齢 : 17

称号 : 女神の夫 女神の弟子 剣聖 大魔術師 忍耐の塊 


【レベル】:0

【体力】: 100000

【魔力】: 100000

【筋力】: 80000

【俊敏力】: 80000

【魔攻力】: 80000

【魔防力】: 80000


《スキル》


恭弥のステータスは、神界にいる状態(レベル0)での最高値まで上がっていた。


「「おぉーー!」」


「全ステータスカンスト!!やった!これでついに異世界へ行ける!ありがとうございました!レフィー!」


つい勢いで抱きしめてしまった。でもそれくらいうれしいんだし許してくれるよな!


「きゃっ!!もうっ!びっくりするからいきなり抱き着かないでよ!でもほんとにお疲れさま!これでやっと修業は終わりだよ!」


「いやぁーあんな地獄の日々はもう絶対ごめんだね」


「よく頑張ったよ!それじゃあさっそく、神様の力をつけに行こうか!」


「そうだな!」


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


俺たちは修行の間寝泊まりしていた部屋に来ていた。最初に来た時レフィーが寝ていた部屋である。

一面の壁がないワンルームだから物足りないと思うかもしれないが、修行してた時、寝るときはほぼ野宿だったから、ここを使うのはほんとに少なかったから、あんまり不便じゃなかった。


というか、ここは贅沢っていうそんな間違った価値観が生まれかけている。

そんなきつい修行に付き合ってくれたレフィーには感謝してるけど、全然きつそうにしてなかったし、むしろ今まで話し相手がいなかったからなのか楽しそうだった。ものすごいな。


「それで?神様たちの力ってどこにあるの?」


「ん?ここにしまってあるよー」


そういって開けたのは、部屋のかどっこにあるタンスの一番下の段だった。それでいいのか。


だがそのタンスを開けた瞬間、隙間からものすごい輝きがあふれ出てきた。

その輝きがやんだと思って目を開けてみたら、レフィーが座布団(?)みたいなやつのうえに5つの宝玉みたいなやつが乗っているものを持っていた。イメージはあれだ、ド〇ゴンボ〇ル。


「それが神様の力なのか?」


「そうだよ!この宝玉の中に神様たちの力が入ってるんだよ!じゃあ早速やってみようか!たぶん行けて2人の神様の力しか得られないと思うけど。。。」


ここで新事実。俺自身は全員の力をもらうつもりでいたんだけど。これはしっかり組み合わせを考えてもらわなきゃいけないな。


「え?なんで?」


「たぶん元が人族の人にはさすがに持てる力の限界があるんだよね。でもここに飛ばされたってことは3人分くらいいけるかも。。うーん。まあ考えても無駄だしやってみようか!体がきしむみたいに痛んだらそれが限界だからそれ以上の無理はだめだよ?わかった?」


速くそれを言ってほしかったなぁ ステータスの種族も 人族??とかになってたけど。

それでも能天気なところがやっぱり中途半端神なんだよなぁ。

ちなみにこの神界に飛ばされる人は結構特殊な魂らしい。なんか精神力の強さが人とは桁違いらしい。

そんな実感はないけど


「ねぇ、今なんか失礼なこと考えてたでしょ。」


見抜かれたぞ!やっぱり半年間ずっと一緒にいたらさすがにばれるようになってきたな。

嫁に嘘はつけないっと。


「ううん、そんなことないよ。」


いつもは見せない純粋な瞳で対抗!


「絶対嘘だ!だっていつもはそんなきれいな眼してないじゃん!」


おいおいまじかよ。


「さすがにそれは傷つくぞ。」


「ふふっ、ごめんね。でも嘘つくんじゃないよ?」


「はい、ごもっともです」


こういうたわいない会話ができるのが幸せなんだよねぇ。

前世ではあんまりできなかったからな。


「よし!やってみるか。」


「うん!頑張ってね!無理しないでね!」


さて、まずはどの神様の力をもらうかを考えなきゃいけないんだよな。

うーん。


よしっ!決めた!二人もらえることにかけて創造神様の力と武神様の力をもらおう!

理由は創造神様がいれば何でも作れるから便利そうなのと武神様にすればレフィーを前線で戦わせることもなくなるから!よし。いい理由だ。あんなかわいい嫁を前線にもっていったときには戦闘中とは言えど何されるかわかったもんじゃないからな。


「よし。決めた。」


「誰にするの?」


「やっぱり最初は創造神様だな。その次があったら武神様かな。」


「え?」


レフィーの声が俺に届く前に、俺は宝玉に手を触れた。




その瞬間。目を開けていられないほどの輝きと同時に、すさまじい力が入ってくる感覚に襲われた。


「はうっ・・・」


いかん!つい声が出てしまった。しかもなんだよ「はうっ」って、女か!


お、感覚がなくなったぞ?終わったのか?案外あっけなかったな。


眼を開けるとそこにあったはずの創造神様の宝玉がなくなっていた。


「よしっ!この調子で武神様も行っちゃおう!」


俺は武神様の宝玉にも触れた。

よしっ!全然どこもいたくない!これはいける!


油断してるとさっきとな感覚に襲われた。


「きゃんっ!」


やべぇ!油断してた!めっちゃ恥ずかしい!しかも「きゃんっ!」

って!女度マシマシじゃねぇか!


おっ。終わったかな。テカこれこのまま魔法神様のもいければ俺すごいことになるんじゃない?

頼むいけてくれ!


魔法神様の宝玉に触れた。


よし!痛くない!3つ目キターーーー!っと、いかんいかん、来るぞ来るぞ。


「クッ。。。フヒッ」


クッソォォォーーー!

ちょっとくすぐったくてわらっちまった。まあ及第点だな。よしよし。よく頑張ったぞ俺。


よし、おわったな。でも痛いところも一つもない。

ちょっとダメ元でもう一人行ってみるか?うん、そうしてみよう。


でもどっちにしよう。商業神様か。学問の神様。


いや、愚問だわ。商業神様にしよっと。


俺は商業神様の宝玉にも触れた。


でもそこで思い出した。これだめだった時ってめっちゃ痛いってレフィー言ってなかったっけ?

え?やだやだ!痛いのはヤダ!あれ?なんか手が離れない!無理無理無理!!

・・・

・・


あれ…?痛くない?


「うみゃぁぁーーー!!!」


おい!いけたぞ!しかもなんだ「うみゃぁぁーー!!!」って!!超恥ずかしいんだけど!これはうそをついて驚かせようとしたレフィーにお仕置きするしかないな。


っと、ふぅーやっとおわった。これ来てる時も声抑えるの大変なんだからな。


よし、とりあえずレフィーにお仕置きって....あれ?

なんでレフィーそんなにあんぐり口開けてるの?



「な、な、な、なんでぇぇぇぇぇぇ!!??」


うわうるっさ!どうしたんだ急に!おい!それ以上目と口開けたら切れるぞ!血でるぞ!


「おい!どうしたんだよ急に!」


「なんでそんなことできるの?4人分も取り入れるなんて、どうやったらそんなことできるの?と、とりあえずステータス見せて!!」


「お、おう。」


「〈ステータスオープン〉」


《名前》 佐藤 恭弥

種族:人族 性別:男 年齢 : 17

称号 : 女神の夫 女神の弟子 剣聖 大魔術師 忍耐の塊 

最高神の力の使い手 全知全能

【レベル】:400


【レベル】:400

【体力】: 400000000

【魔力】: 400000000

【筋力】: 200000000

【俊敏力】: 200000000

【魔攻力】: 200000000

【魔防力】: 200000000


《スキル》

【物質創造】Lv.10

【魔法創造】Lv.10

【生命創造】Lv.10

【武具創造】Lv.10

【戦法理解】Lv.10

【精霊魔法】Lv.10

【元素魔法】Lv.10

【時空魔法】LV.10

【神眼】

【ストレージ】



「な、なによこれ、最高神様。。。!?おかしいなぁ、おかしいなぁ、あれれぇーーー?あはははっは!あははっははははっはははっはははははっはははっははっは!」


やばい、レフィーア殿がお壊れになられた。

まずいぞこれ。ずっと念仏唱えてるみたいになってる。


「おい!大丈夫か!!少しは落ち着け!」


「はっ!ごめん、とりみだしちゃった。にしてもおかしいと思うんだけど。ねぇ、全然痛くなかったの?」


「あ、うん。むしろくすぐったくて声出ちまったよ。」


「さすが私の旦那さま!やっぱり何かおかしいのね!」


「それはおかしくないか?」


「いいえ!おかしくないわ!だって私の旦那様なんですもん!」


そういってレフィーアは最後の学問の神様の目の前に行き、




下にある座布団ごとひっくり返した。


床に落ちて割れた学問の神様の宝玉はふしゅぅーと解けるような音を出して消えていった。



「おい!レフィー何してるんだよ!学問の神様ぁぁぁ!」


俺がレフィーの後ろに行くとレフィーがプルプル震えていた。


「だって。。。だって!!! キョウヤが何でもできるようになったら!私捨てられちゃうとおもって!。。ううぅ...グスッ...」


なんだ、そんなこと考えてたのか。意外とレフィーって寂しがり屋だよな。


レフィーアの頭をなでてやると涙をためた目で見てきた。かわいい。でもしっかり言ってやんなきゃな。



「俺がレフィーを捨てるわけないだろ?この半年間俺がどれだけレフィーに助けられたと思ってるんだよ。これで俺も力を手に入れたからこれからはお互い様だ。逆にこの恩を返すまでお前に捨てられる気はないから覚悟しとけよ?」


ほんっとに感謝してるんだよね。日本にいたときにはまともに人と話すことをしてなかった俺とあんな楽しそうに話してくれて。それで俺も救われたんだよね。異世界に行っても絶対にレフィーだけは守ってやる。


そういうとレフィーは袖で涙を拭いて、


「うんっ!!!」


と満点の笑顔で言った。



「よし。行くか!!!異世界!!!!」


「そうだね!」


「じゃあたのむぞ!」


「うん!」





そして俺たちは、光に包まれていった。



待ってろよ!存分に楽しんでやる!!!!!


なは

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