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淡い色と髪飾り

間違えて載せちゃったものがあったので内容変わってると思う方いましたらすみません。

まあ見飽きました。

自分の顔に、というかどう頑張って表情を変えても見飽きるものは見飽きる。


というかそれよりも気になるのは制服が届いて試着した時にはすっごくワクワクしてたというのに。


この制服に合わせるためにちょっと奮発して可愛い髪飾り買いに行って、制服試着してあんなにノリノリだったのに。


「これ……髪飾りであってる??」


いよいよ明日から学校だ!乙女ゲームの世界だ!

最初は混乱したり冷静になったり(?)を繰り返していたのに、結構普通に生活できた。


攻略対象枠である人達を別に避ける必要もないし、普通でいいよね普通で、と割とあっさり受け入れて


荷物をまとめて全部送って、明日は制服を着て学校に向かって話を聞いて荷解きして。


そう考えて髪飾りの存在を思い出して、もう一度制服を着て髪飾りをつけてみたところ……なんかコレジャナイ感。


「髪飾り……髪飾りっていうかこれキーホルダーじゃない??私キーホルダー髪につけてない??」


パチンと挟んで固定するタイプの髪飾りは、私の手のひらほどの大きさで、白いリボンに白いレース、それに普通の鍵ほどの大きさのアンティーク調の鍵の飾りが付いている。


一つのものとしては私的には可愛いと思うが、大きさ的にも鍵の飾りの重さ的にも髪につけるのが正解なのかと不安になる。


いや髪飾りで買ったんだけど……なぜこれを選んだ私。


“私”としての記憶を得てから同じ年頃の女の子とは会わなかったのでこういうのは普通なのかどうかもわからない。


………やっぱりこの鍵は邪魔じゃない?これだよ全ての原因。


この鍵なかったら軽いし、リボンとレースならまあありだろう。


鍵デカイし重いよ、ほんとなんでこんなの髪につけようとしたんだよ。


「あー、そういえばタイトルに鍵ってついてたか……。

ということは、これは夢鍵のヒロインですよって分かりやすくするためのアイテム??」


にしてもこれはないって、重いよ、ちょっとした鈍器だよ、材質何これ。


こんなのつけて走ったら髪の毛抜けそうなんだけど、というか普通にズレ落ちそうなの感じだよ??


え、これ落として攻略対象に拾ってもらってキャッキャするようなイベントあったりする??


「…………いや白に白のこれ落としたら汚れの目立ちそうだし、まず重いから外れたら気付くよね…。」


というかこれ濃い色の方がよくない?

髪も結構色素薄めって感じの金だし、目は色が変わるとはいえ白だし。


なんかこう………頭部が淡い……といえばいいのか。

顔は可愛いっちゃ可愛いんだけど…。


そもそもこの世界みんな顔がいいからよくよく考えると100%好みの差次第だなって気付いた。


もっとはっきりした方がよかったんじゃないの?

髪の色とか桃色とか如何にもって感じでもよかったような気もするし、いやほんと薄くない?濃くしない?


どういうヒロインなのか分からないからもしかすると何かあるのかもしれないし、ただ単に本物のヒロインちゃんと比較するために対称的に決めたのかもしれない。


「うーん……?そもそも夢鍵の方のヒロインちゃんってこんな薄かったっけ……?なんか背景に埋没しそうな薄さなんだけど…。」


レビューとかで「淡い色の背景だとなんか背景に馴染む、悪い意味で」とか書かれない?書かれてない?


「……まあ考えても答えが出ないからやめよっと。

でもこの髪飾り……キーホルダーは髪につけていくの不安だから鞄につけよう…。」


家に置いていくことも考えたけど、奮発したかったやつだし……鍵だし……と言い訳しながら鞄にぶら下げる。


まずこれが何も関係ないとは思えない。

何か乙女ゲームとしてのキーアイテム、何かを示すものかもしれないし。


可能性としてはタイトルにある夢の鍵というものが実際にあってそれに繋がるアイテムか。


この夢鍵という乙女ゲームがターン制の場合そのターン、時間制限のようなものを示すためのものか。


誰の√に入れたのか、また現在の好感度を目に見えるようにしたものか。


あとは……たまにある好感度以外にゲージがありそれによってバッドやデッド、友情エンドなどにいくものか。


いずれにせよ置いて行って後悔する可能性が高い。


………まあそれよりも気になるといえば。


「………この世界、乙女ゲームの中にあった乙女ゲームの世界ではあるけど、これがそのどちらの乙女ゲームの世界なのかは今の所分からないんだよね…。」


これがフィア夢の世界であれば本当のヒロインちゃんは悪役令嬢であるヒロインだけど、これがもし夢鍵の世界であればそれは私がヒロインちゃんだということだ。


乙女ゲームの中の乙女ゲームの世界に転生した!


それ自体何故かビビッときたのもよく分からないけど。


そういう類の小説をよく目にしていたからか、あるいは記憶にない自分の最期を受け入れられないから楽しそうに考えてしまったのか。


「あーだめだめ!やっぱりややこしすぎる!意味がわからないー!」

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