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一通り見てみたが、ピンとくるものが何もない。

というよりピンとってなんだよと思いながら二人のところに戻る。


「特にピンとくるものはなかったです!」


途中何度か適当に魔力を流してこれです!としようかと思ったが、なんか私が手を伸ばそうとするとシャーロットさんすっごく睨んできたんだよね……。


たまに忘れそうになるけど、彼女って私の、フィリアのことは私以上に知っているはずだし、バレバレなのかもしれない。


知ってるなら教えてくれないかなぁ……でも悪役令嬢ものでヒロインも転生者の場合。

この世界はゲームじゃないのよ。みたいなことを言われてるのを何度かみたことがある。


だからそのゲームとの違いを確認してるのかもしれないし………うーん………。


「何も、なかったのよね?」


「??あ、えっと、たぶん?」


何その言い方ー!?

何かあるの??ゲームだとここでピンとくるものが何かあったの??


それとも何もないはずだけど念のためにもう一度確認、みたいなこと??


「…………これはとても大切なことなの、たぶんでは困るわ。」


「でも……。」


「でも、何かしら?」


怖いー!!いや確かに大切なことならたぶんとか曖昧なのはダメだと思う。

でも本当によく分からないからたぶんとしか言いようがない!


あれだよ、知らない物を見せられて、これは◯◯であってますか?と聞かれているようなものだよ!?


私的には苺は野菜ですか?と聞かれて、いいえの後にたぶんとつけたような、はっきりと言い切るだけど情報がないもの、みたいな感覚なんだけど。


……まあ苺は、メロンやスイカと同じで樹ではなく草だから野菜らしいけど。果物として扱われる野菜、みたいな感じの。


というかこの例え別にうまくもなんともないしな……落ち着け自分。


「よさないか。弱い者を虐めるのは。」


「………ジュリアス様の目には彼女が弱い者に見えているみたいね。

分かりました。ここももういいわ、次に行きましょう。」


なんかごめんねシャーロットさん!!?


というかジュリアスお前私のこと知らないだろ!?

私の見た目か??そのせいで弱く見られるのか??


いや物理的に強いかと言われれば否定するけど、今の私は精神面では強いと思うよ?


じゃないとたぶんとっくに心折れてるよ??


というかシャーロットさん?たぶん貴方も転生前の記憶なかったら私のこと弱いと思わなかった?


ぶっちゃけると私もフィリアの容姿は弱く見えると思う、色も淡いし……なんか簡単に死にそう。


…………いや死なないよね?簡単に死なないよね私?


急にいろんな意味で不安になってきた……。

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