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なんとかしないと!(悪役令嬢視点)

結局ゲーム通りの展開になってしまった。


このまま悪役にされる運命は変えることができないのだろうかと不安になり、まだいけるはずと心の中で自分に喝を入れる。


魔力測定が失敗しただけならまだ大丈夫なはずだ。

私が彼女をしっかりと見張って、何かあったときは魔法で防げばいいだけだ。


大丈夫、まだゲームははじまったばかり。

今の私は彼女よりも魔法を使いこなせている。


魔力測定の次は、現段階で一番相性のいい魔法を調べること。


これはとても大切なことで、この相性のいい魔法によって、魔力が放出されたときの影響が変わる。


………でも、確かゲームだとフィリアは全ての魔法と相性が良く、あの時は怒りでの魔力を放出する。


怒りだから火系魔法で、辺り一面焼き尽くしてしまう、だったはず。


……そうなる可能性が高いのもあって、フィリアって国から勉強してくれと頼まれて入学するのよね。


ものすごくオブラートに包んだ言葉で、そのせいで彼女が選ばれた人間と勘違いする。


瞳のことはルートの最後の方まで隠されていて、序盤では彼女が身分の低い者達の代表として呼ばれる。


貴族の凝り固まった思考を柔軟にするために。

才能ある者を育てて行けるような環境を整えるために。


それなのに彼女は自分がこの国の誰よりも優れている、才能があると周りの人たちを見下す。


そんな彼女に認められたということで、攻略対象達は変に自信をつけて馬鹿なことをするんだけど……。


………私が、ちゃんと彼女を導いてあげないと。


色々と言ってはいるが、私はフィリアが嫌いな訳ではない。

乙女ゲームでは一番好きな作品だったし、どうなんだと思う部分も多いが思い入れがある。


それにそんな彼女を誰も止めなかったのが悪いとも思う。

瞳の事を知る者は、彼女に何かあるとまずいと思うのか怒らせないようにと気を遣いすぎる。


知らない者でも、彼女がその火事を起こした後、恐れ、避ける。

一部の人は力のある彼女に心酔したり。


共通バッドは、彼女にちゃんと学ばせなかったせいだ。

あの後、教師陣も怖がって彼女に関しては放任するし……。


今のうちに、彼女よりも力の強いうちに、なんとかしないと!

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