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ややこしい世界のややこしい“属性”について

次にするのは現時点で得意な魔法の方向性、つまり属性のようなものを調べること、らしい。


それは今いるこの部屋でも可能らしいが、属性によっては周囲に危険が及ぶからとまた別の場所に案内される。


その移動中に、属性というものについて話を聞いた。


魔法のある世界だと、大抵この人はこの属性!みたいなのが決まっているイメージがあるが、この世界にはそういうのはないらしい。


得意な魔法として属性分けされることもあるらしいが、火・水とかそういう風に分けられないものも多いらしい。


例えば風属性。鎌鼬のような攻撃魔法を得意とする人もいれば、移動することが得意な人もいる。


前者の場合、その人が他の属性の攻撃魔法が得意な場合は攻撃属性となるように、組み合わせで変わる。


もしその人が風魔法なら攻撃も移動も、他の全てかほとんどを得意とする場合のみ、風属性ということができる。


もちろん発動できない魔法もあるだろうが、属性はその人の素質で考えられるので、初級しかできなくても種類さえ分かればその属性といえる。


魔法についてまでややこしい……。

もっとはっきりと分けて欲しい。


乙女ゲームもはっきりしているし、悪役令嬢ものでもその辺りはっきりしていたと思う。

ヒロインちゃんは希少属性で、光とか聖とかそういうので。


その場合悪役令嬢は実はヒロインちゃんと同じ、あるいは同じくらい希少である闇属性だけどそれを隠していて……とかもある。


………なんだろう。これ考えた人悪役令嬢を闇にしたくなかったのだろうか?

悪役令嬢ものをよくわかっていないから混乱した?


乙女ゲームのヒロインに闇を持たせるとか割と多いだろうに……悪役令嬢と言われても悪役ではないことが多いから?


属性被りで特別感を損なわせるのは嫌だったから?


だとしても攻撃属性とか意味わからない、混乱する。


乙女ゲームのヒロインって………こんなに一度にある情報量多いって考えると大変すぎる。


一度に全てを詰め込めそうにないのは、私が“私”の事を思い出してしまったからか、元々このヒロインちゃんの頭が弱いからか。


でも貴族以外も魔法が少し使える人は多いから、事前に知っていてもおかしくはなかったと思う。


プレイヤーへの説明を兼ねて、あえてこのタイミングで説明を入れたのだろうか。


今の私にはそう考えることができるが、これそういう考え方ができなかったらキレていたかもしれない。


一度にみんなの知っている事を覚えるようにとされても、入学初日、遅刻した私が悪いが緊張してストレスも溜まっている中に情報を詰め込まれる。


キレはしなくても鬱憤は溜まりそうだ……。


…………それがヒロインちゃんの悪役令嬢を嫌う理由?


その可能性にたどり着いて、足が止まりかけ、慌てて躓いたように装って足を動かす。


ジュリアスに大丈夫?と尋ねられたのに、心配してくれてありがとうと返し、シャーロットさんが睨んでいるのに気付かないふりをする。


…………シャーロットさんは間違っていないのかもしれない。

でも少し、ほんの少しだけど心に蟠りが生まれた。

ややこしい!のでこれもっと単純にしたやつにいつか書き直したい……。とりあえず完結目指して頑張ります!

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