表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
17/37

初めて同じ意見に

シャーロットさんに声に従い、頭の中で体から魔力を空気中に出すイメージをする。


この暖かさは私とその周囲を守るための魔法のおかげだと説明を受け、少し安心しながら言われた通りに想像する。


息を吐くように、ゆっくりと。


それを何度か繰り返して、何も言われないことが不安で、途中でやめてしまう。


やめた瞬間、暖かな風が身体に吹き付けるような感覚が襲う。


「…………どうして。」


シャーロットさんの不服そうな声に目を開け、そちらを向く。


………すごく睨まれている。


やっぱり何か間違っていたようだ。

そもそも魔力測定なんてよくわからないし、想像してみて、と言われて出来るはずない。


それで出来るのは天才だけではないだと思う、それを私に期待するのはやめてほしい。


「ねえフィリアさん。これはとても大事なことなのよ。」


そんなことわかってる!と言えるほどの勇気は持ち合わせてない。


どうしよう。こういう場合ただ謝っても謝れば済む問題じゃないだろうし……。


もう一度!とお願いするわけにもいかない。

二人はこのあと大切な試験があって、時間はないと言っていたし……。


「………全ての人が君と同じだと思うな。」


ここに来てジュリアスがまともなこと言ってる!

本当にそれだよ!シャーロットさんはそれで出来るかもしれないけど普通は無理だって!


思わず何度も頷いてしまうと、シャーロットさんは黙り込んでしまう。


「………わかりましたわ。では次に行きましょう。」

「え………あ、はい!」


まだ何かあるの……?これはシャーロットさんが余計なことをしないでと言っていたのも納得。


魔力測定ではなく魔力検査と言っていたのが気にはなっていたが、どうやら魔力検査は測定するだけではなかったらしい。


………次はちゃんと出来るようにしなきゃ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ