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悪役令嬢シャーロット(悪役令嬢視点)

乙女ゲームのヒロインのライバル、その悪役令嬢に転生しまった私の今の名前はシャーロット・ヴィヴィシア。


この国____ラコントでは知らない人はいないだろうというほどに力を持ったヴィヴィシア公爵家の一人娘である。


幼い頃からこの国の王太子であるジュリアス様の婚約者として高い教育を受けさせられていた。


その甲斐あって、というかヴィヴィシア公爵家は昔から魔力が高い血筋だったため、年が二桁になる頃には上級魔法をすでに習得していた。


私の両親が厳しく、娘を道具のようにしか思っていないこともあり、逃げることができずに無理をしてでも勉強を続けた結果である。


ただ、最近はどうやらそのことが原因でジュリアス様には避けられている。


シャーロットはジュリアス様のことを愛していた、一目惚れで初恋だったというのもあるし、毎日周りから結婚するのはお前だと言い聞かせられていたのもある。


だから自分を見てもらうべく美を磨きながら勉強にも力を入れて………としていると、無理をし過ぎたのかぶっ倒れた。


原因は無理をしたことによる疲労で免疫力が弱くなっていたことにより風邪を引いていた。


誰もお見舞いに来てくれる友人などはおらず、婚約者であるはずジュリアス様からはお見舞いの品だけが贈られて。


カードくらい付けて欲しかったなぁなんて思いながら、熱が上がって意識を失うようにして眠りについて、それで見たのが前世の私の夢だ。


記憶の中にあるゲームの中でもだがシャーロット可哀想過ぎないだろうか。


やり込んでいたこともあり割と細かくも思い出せるが、シャーロットは全てのエンドで殺される。


ジュリアスのルートはもちろん、というかヒロインをいじめていた、命を狙っていたことで処刑されてしまうし。


他のキャラのルートだと、酷いものだと危険さを伝えるために殺される、不憫だ。


そんな彼女だが、続編で名前は伏せられていたが奇跡の復活を遂げている。


ただ本編のシャーロットがキツめの美人だったのに比べて、目つきの悪さや濃さはそのままだがおとなしそうな雰囲気になっていたのが気になっていた。


普段から丁寧に手入れした黒い艶のある真っ直ぐとした髪は、どこかよれっとして薄汚れていたし。


つり上がったまつ毛の長いアメジストのような瞳からはハイライトが消えていた。


私が生き残る可能性があるとしたらその生存ルートを探すべきだが……どう考えても闇堕ちしている。


死ぬとわかってこのまま進むのも嫌だし、生存したとしても心が死んでそうなそれに進むのも嫌!


どうにかしてシャーロットが普通に幸せになれる方法を見つけなければ!!

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