結構な額になりますね
すみません。いつも使っている機器が壊れてしまい、投稿できませんでした。それと、夏やつすみも終わってしまい憂鬱な気分です。
今日投稿する分は急いだものなので、あまり十分とは言えません。後日書き直すかも……
8/26 これまでの話数の書き直しと、文字数の追加を行いました。
無事、外套に収納した僕は外套を再び羽織った。
あれだけたくさんの素材を収納としたと言うのに、まるで重さを感じない。本来あるべく増えた重量が感じられないのは、やはりこの外套の凄みだ。僕はあきれるように感心する。
「重たくないの、フェイ?」
「だいじょうぶだよ、心配いらないよ」
頭に疑問符を浮かべたリアが、僕に聞いてくる。それにたいして僕は本心を込めて答えた。それに対してほんの少しのためらいなのか、息を整えるようにしてリアが先導する。
「それじゃあ行きましょう」
「ああ」
僕はそっけなく答えた。そして僕らは戦利品をもって悠々と町へと帰還するのである。その時、やはりリアの表情は気になるものがあった。
僕らはそのあと、なんなく街までの歩を歩めた。途中スライムを何びきか見つけたが、そのほとんどをリアが殴り飛ばし殲滅していく次第だった。僕はそのこぼれたもの達を丁寧に、そして最小の動きをもってして倒していく。その時も、リアのこちらを見る表情は少し疑いを交えているかのように思えてならなかった。
「リア、さっきからどうしたの?」
「えっ!何が?」
「さっきから疑ってるみたいに、視線を飛ばしてくるんだもの、さすがにおかしいと思うよ」
僕はそう答えた。その問いに対して、リアはまた少し表情を濁しでませたが、僕はそんなことは関係なく再び聞き返した。
「リア、はっきり答えて。でないと、僕も本気になるよ」
僕はそう言ってみせ、剥ぎ取り用の小型のナイフに指をかけた。
「えっ、何?私何か怒らせちゃったのかな?」
「いや、別に」
「あれ、なんでだろう?フェイが、すごく怖いんだけど……気のせい、じゃないよねこれ。すごい空気がピリピリしてる……えっと、どうしよう」
僕はその様子を観察した。目をキョロキョロと動かし、慌てふためいているのがわかる。それどころか、よくわからないものに触れたかのように呼吸の乱れがある。修羅場にになっているわけではないが、僕の発している意識に触れてしまったのだろう…その目からはなんの偽りも感じられない。
「なんてね、少し気になっただけだから、そんなに挙動不審にならなくていいよ。ごめんね」
「えっ?じゃあ、さっきの動作はなんなの?」
「さっきの?ああ、ナイフに手をかけたの?あれは単に、何を考えていたのかを予測したかっただけだよ。人間の恐怖を逆立ててね」
「……なんか怖いよ、フェイ」
「だからごめんね。まあ、何を考えていたのかは別にいいよ。僕はそんなこと気にはしない。じゃあ、戻ろうか」
僕はそのまま、ナイフから手を離し先になって歩き去る。その後ろを少し開けてリアが歩くのが耳元に入る。地面を歩くたびにほんの少しだけ散る砂たち。その後もあり何を言っているのかはわからないが、リアが口にしていた。
◇◇◇
私はこのとき思った。フェイから感じされる普通とは違う何かを。私にはそれがなんなのかわからないけれど、今の空気を照りつけるほどの凄まじい何か……あれは殺気だ。いや、もしかしたらそれとは違うのかもしれないけれど、そうとしか言いようがなかった。
しかし私はそれを肌に感じ実感した。フェイの凄まじさを。
(何だろう、やっぱりフェイって変わってる。でも……すごく心強い)
私は恐怖とは違う何かを抱いた。これらは恋愛的に惹かれているわけでも、強さに嫉妬しているわけでは決してない。ただ
「かっこいい」
その一言に尽きる、端的な答えだった。
◇◇◇
「あの、すみませーん。依頼達成してきたので、その報告をしに来たの。それと、買取をお願いできる?」
「はい、ただいま」
僕らはそれぞれが、冒険者カードを提示した。その瞬間すぐさま業務を終えてくれたので、カードをいたって早く返却された。その時、僕らのランクはEランクへと昇格したらしい。しかし今はそんなことままに入っていないようだった。なぜならいよいよ、本題に入る。僕はリアからの目線での合図をもらうと、人目をはばかるようにして外套を脱いだ。そして買い取ってもらう素材を机に置く。トレイにはまるっきし乗らなかったため、その量は机の上をあふれされた。
「これで全部です。……あの、どうかしたの?」
「あの、これってもしかしてですけれども例の」
「はい、そうです」
受付カウンターの女性は、まさかと言わんばかりに、口をぽかんと開けてた。考えるようにして、一瞬フリーズする。そして数秒の時間をおいて、復活した。
やあ、すみません。あの、すぐに担当のものを呼びますので、少々お時間をいただいてもよろしいでしょうか」
「はい」
「あの、この量ですので、こちらで見積もりをしてから改めて来ていただいても……」
「大丈夫です」
「あの、ちなみにこちらはお二人で討伐なされたのですか?」
「あっ、えっと、実は……」
「はい」
なんだか長ったらしい話になって来たので、僕が間に入る。リアも少しよそよそしい口調になっているし、受付カウンターの女性も動揺を隠せていなかった。
◇◇◇
「すみません、大変お時間をいただきました。それで、こちらが買い取り額になります」
そこで提示された金額は今の僕の知識量では定かかではないが、リアの反応を見るにいい額なのだろう。
ーー金貨10枚ーーだった。
「あの、こんなにもらってもいいんですか?」
僕はリアの反応を見て聞いた。
「あれだけの量で、ここまでの金額になるんですかね?」
「はい。通常ではもう少し安く見積もるのですが、お二人が持ってこられた素材は誰も見事なほどに削ぎ取られており、傷も少なく特に魔石に至っては放出される魔力の断片が少々残るほどに見事なものでしたので、この額で買い取らせていただくことになりました」
「そうですか。じゃあ、これは普通ではあり得ないと?」
「確かに、この町ではそうないことですね。王都ではかなりベテランの冒険者の方が……」
「そうなんですか。参考になります」
つまりは、やり過ぎたということになる。
顔には出さないようにしているが、焦りがある。突然すぎるが、これでリアが僕に対して確信に迫りたいと感じる視線を送っていたことにも納得がいく。
(抑えてして戦わないといけないのか……)
僕は心の中でそう念じながら、リアの顔色を伺う。リアは僕への視線などなしに、手前に置かれた金貨に目がいっているように見えた。動揺だろうか?驚愕の方に近いかもしれないが、ここで立ち尽くしていても仕方がない。僕は、リアに声かけこの場を立ち去った。




