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流されたものの行方  作者: 『食べられません』を食べた人
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第81話 酔っ払い幼女

 ギルドに用意してもらった宿は従魔も部屋に入れても大丈夫と言われたのでアッシュとシエスタ、僕、スズネで分かれることにした。


 「シエスタとアッシュはそっちの部屋ね?さすがにスズネと僕は一人部屋ね」


 「ガゥ(わかったよ)」


 「うぅーっ」


 「スズネもそれでいいかな?」


 「うぅーっ」


 「スズネ?」


 スズネの様子がおかしいな?というかスズネって寝起きこんなんだっけ?なんか目がとろーっとしてないか?そういえば酒をかぶってたけど、もしかしてそれでこの状態になってる?


 「スズネもしかして酔ってる?」


 「よってらいよ!」


 「酔ってるよね?シエスタ、スズネをはやくベッドに寝かせてくれ。このままじゃあ他の人に見られてしまう」


 「ガゥ!(わかったよ)」


 シエスタは跨がってるスズネを触手で固定して部屋に向かった。スズネは「うぅーっよってにゃいのよぉー」と言っていたが、あれは完全に酔ってる。


 アッシュは眠そうにしていたので部屋に送って布団をかけてあげた。アッシュは「ブモゥ(おやすみ)」と言ってきたのでこちらも「おやすみ」と返した。スズネを部屋に置いてきたシエスタが入ってきてアッシュに寄り添って眠り始めた。


 ギルドには寄ったがまだ夕飯を食べていない。寝てる2匹と酔っぱらいの幼女を放置して自分だけご飯を食べるのは気がひけるな。買ってくるか。


 それにしてもあの状態のスズネは可愛かったな。まだ17だったかな?スズネって。日本ではお酒を飲めない年齢だったけど、こっちでは飲める年齢なんだよな。それでもスズネは幼女体型の上、スキルに【幼女】を持っている。お酒は悪い影響しか及ばなさそうだな。


 そういえば【流体操作】でアルコールって抜けないのかな?やってみたいところだけど、危ないかもしれないし、スズネの酔ってる姿見たいから、見に行こう。


 アッシュとシエスタの頭を撫でてからスズネの部屋に向かった。部屋の扉をノックすると中から「入っていいよぉ~」と酔っぱらいの声が聞こえた。入ると酒を浴びた服を脱いで生まれたての姿のスズネがいた。


 「え!?なんで服着てないの?」


 見たいが、さすがに酔いが覚めたときに怒られるので扉の方を向いた。この状態で放置したら何かしら危ないから服を着るように誘導しよう。


 「だってべたべたすりゅんだも~ん」


 「いやいやいや、着替えあるんだからそれ着なよ」


 僕がアイテムボックスで荷物を持っているが、一応寝るときの服は部屋に行くときに渡してるんだから、着替えることは可能のはずだ。


 「かりゃだもべたべたすりゅらもん」


 「た、タオル渡すから、それで拭いてくれ」


 そう言ってアイテムボックスからタオルを二枚だして、片方は水で濡らす。しかもお湯にしておく優しさも完備だ。それを風を操ってスズネのところに届ける。空間把握でだいたい位置が分かるので、見ずに届けることができる。


 「うぅーっ、そうたがふいてっ!」


 「ええ!?いや、でも、ほら、それくらい自分でできるでしょ?」


 「やっ!そうたがふくの!」


 いやいやいや、それしちゃうと酔いが覚めたときにめちゃくちゃ怒られるやつだから!あ、でもできるならした…いやいや欲望のままにやったら気まずくなってしまうからなぁ。


 「あとで怒らない?」


 「おこりゃにゃい!」


 「絶対?」


 「ぜっらい!」


 ならいっか。ふっ、これで拭きながらもふれるな。ま、まぁ子供の体を拭くぐらい簡単なもんさ。それに怒られないという言葉を本人から頂いたしな!酔ってるとはいえ事実は事実だ。


 振り返ると生まれたくての姿をしたスズネがベッドに腰かけていた。タオルをこちらに渡してきたのでそれを受け取った。


 酒を【流体操作】で飛ばしたとはいえ、服と髪にかかってるぶんしか飛ばさなかったもんな。そりゃあ体の方はべたべたになるだろう。よし、まずはスズネの体を目に焼き付けておこう。


 眺めていると「はやくふいて」とお叱りを受けたので早速拭き始める。まずは手からだ。指の1本1本まで丁寧にゆっくり拭いていく。そうするとスズネが「くしゅぐったい」と言っていたが、僕はこの時間を堪能するために真剣にやっているため、抵抗されたとしても続けるだろう。


 両手を拭き終わったので今度は背中を拭いていく。いきなり前はハードルが高いので後ろからだ。背中を拭いてる最中もくすぐられた。髪の方は水魔法で球を作って洗い落とした。これをしたら他も簡単にできるって?気のせいだろ。


 やって参りました。上半身の前が来ました。前から拭くとやりにくいから後ろから抱き締めるように拭く。スズネは\(^-^)/をしていたので脇からお腹にかけて拭いていった。スズネは酔っている顔をさらに真っ赤にしていたが、気づいてたとしても僕は続けることにしているので、容赦なく拭いていった。


 「しょ、そっそうたぁっ、そこはらめらってぇっ」


  次は下半身だ。立ってもらうにしてもふらふらしてしまうのでスズネを浮かすことにした。


 「そうたっんんっそこはそこはらめぇっんんっ」


 「…!」


 「んんんっあっそ、そうたぁっううーっんっ」


 「…!!」


 「あっあっうぅーっ、そうたのえっちぃーっ!」


 無事に下半身を拭き終わった。残るはメインディッシュの尻尾だ。これに取りかかる前に全身を乾いたタオルで拭いておく。これに時間をかける必要性がないので、さっと拭いてさっと風魔法で乾かした。

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