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流されたものの行方  作者: 『食べられません』を食べた人
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第72話 帰宅

 シエスタがお昼寝をもう一度始める前に一旦砦に向かうことになった。アッシュは大きいため起こして連れていくことにした。


 「アッシュ!ほら、起きて」


 「ブ、ブモゥ…」


 「起きないならハチミツはアッシュだけなしだね」


 「ブモゥ!?ブモブモゥ!」


  ハチミツで釣ると起きたが、ハチミツに釣られたのはアッシュだけでなく、みんな欲しがってしまい、食べてから行くことになった。さすがハチミツ中毒者達だ。目が血走ってる。


 砦に向かう途中に何人もの冒険者に遭遇した。みんな魔物の異常行動に対して警戒していたそうだ。説明するためにアッシュとシエスタを見せたら驚いていた。まぁこれは仕方がないことだ。


 説明のために今日は補給所で待機することになった。警戒を強めた冒険者がいつ遭遇してお互いで争うことになるかわからないからだ。補給所にはスズネがいて、シエスタとお昼寝をし始めた。するとアッシュも隣でお昼寝を始めた。僕もそれにあやかり一緒にお昼寝をしようとしたら、ギルド長に睨まれた。


 お昼寝はだめみたいなので、ハチミツについて報告することにした。受付にいくと魔物の保存のために回収してくれと言われて倉庫に向かい、魔物を収納した。


 この回収した魔物は砦ではなく、街の方に持って帰ることになるそうだ。砦では毎日のように魔物が狩られて、上位の魔物も多く点在しているため、置いていったところでそれほどの価値にはならないそうだ。


 夕方まで僕は説明させられ、結局なにもすることなく、その日は終わった。次の日は休みをとり、街へ帰宅するそうだ。そして次の日はなにもすることなく、ただただごろごろして狩りイベントはなんやかんやで終了した。遠足は帰るまでが遠足だと言われるが、僕はそうは思わない。気分が落ち着いたらそこで遠足は終わっていると思う。遠足気分になった時点で始まり、気分が落ち着いたら終わる。


 報酬については街に帰ってからもらえるそうだ。ハチミツは10分の1を砦に回収された。量が多すぎるのも体に悪いからである。というより鮮度が悪くなってしまうから、消費できる分だけとのことだ。


 夜はどんちゃん騒ぎをするかと思っていたが、そんなことはなく、静かに過ごしていた。朝はのんびりと街へ帰宅した。さすがに今回は急ぐこともないので、のんびりとピクニック感覚だ。


 カシワ村に寄って帰ることになったが、特にこれと云って変わったことはなかったが、副ギルド長の熱い視線が気持ち悪かったことしかなかった。気のせいかアッシュのことも僕と同じように見ていたような気がした。


 街にはCランク以下の冒険者が今か今かと報酬を待ち通しにしていた。Dランク以下の冒険者には昇格したものもいるらしい。


 街の住人はスズネの帰宅を喜び、その日はスズネの帰宅にどんちゃん騒ぎしていた。狩りイベントよりもスズネが重要とはどういうことなのだろうか。


 僕の報酬はというと7800万リノとなった。まず2730万が砦までいったときの報酬で70万が砦へのハチミツ代でハチミツを冒険者にあげたことでの報酬で2000万、1000万が黒猪王と白猪女王と猪系列の討伐だ。残りの2000万はその素材の分だ。魔石についてはシエスタとアッシュにあげたのでない。魔石があればさらに2000万ほど増えてたらしい。食べたものは仕方がない。


 その日はゆっくりと休むことができたのだが、次の日にギルド長に呼ばれた。


 「失礼します」


 「入れ」


 部屋に入るとギルド長の他にリサさんとなぜかスズネがいた。ちなみにシエスタとアッシュはお留守番だ。余談だが、アッシュはでかすぎるため、ギルドの解体所に泊まり、シエスタは僕の部屋に泊まった。シエスタの大きさに女将さんや冒険者達は驚いていたが、それよりもシエスタの感触の方が驚きだったようだ。


 「来たか、狩りイベントについてはご苦労だった」


 「いえいえ。それにしてもどうしたんですか?その顔は」


 「気にするな」


 ギルド長の顔にはどう見ても誰かにビンタされた形跡があった。大きさ的にはリサさんだろうか。スズネだったらもっと幼い手をしているはずだ。


 「今回ソウタを呼んだのはSランク昇格についてだ。昇格はギルド長である俺が勝手に任命することができるが、一応王様に報告にいかなければならない」


 「王様にですか?」


 「そうだ。別に文句は言われないが一応の戦力の確認としてだな。この国は平和そうに見えるが、一応隣の国との戦争をしている」


 初耳の話だ。そもそもこの街の名前すら記憶にないのだけど、なんていう街だったかな。


 「その国には奴隷制度があり、我らが獣人を奴隷にするやつらだ」


 なっなに!?獣人を奴隷にだと!?なんて、うらやまっ…なんてやつらなんだ!許せない!


 「それは許せない話ですね!」


 「そうだろう!」


 僕とギルド長はどれだけ獣人が良いのかを語り合った。それはスズネとリサさんにビンタをされて止まるまで続いた。

ドラゴンズドグマ…メインストーリーでパーティーを組まないと進めないところがあり、詰んだ。


ソロプレイヤーがソロできないってなんだろうね。( ´∀`)ははは

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