第68話 王
シエスタとアッシュは近付いてくる2匹の猿に対して1対1で対応していた。アッシュは殴りかかってくる猿の攻撃を避けた後、鳩尾に一発入れて退いたところ、腹に火を纏わせた拳で殴りまくる。アッシュよりも巨体であるはずの身体は殴られた痛みの前に縮こまってしまった。何度も殴られ、爛れた毛を通り越した拳によって腹を貫かれ、火によって焼かれた。アッシュは「フモゥ!」と勝ったことへの喜びを叫んだ。
シエスタは殴りかかってくる猿の腕を触手で封じ込め、身体も縛り付けた後、風魔法を纏わせた触手によって心臓を貫いた。戦いに慣れたシエスタにとっては作業のようなものだ。
残り3匹の猿達は逃げることなく、まだまだ弱いと判断したアッシュを狙いに定めて襲ってきた。それにはアッシュも驚いていた。僕はさすがにきついと判断して、エアロックで3匹とも動きを止め、シエスタは3匹を触手で縛り付けた。目の前に動きを止めた猿達をアッシュは殴り殺していった。死の順番を待つことになった猿達はガクブルで青ざめた顔をしていた。
無事倒すことができたのでアッシュを褒めると「フモゥ!」と喜んでいたので猿を食べていいと言ったが、頭を振って嫌がったので、オークをあげることにした。アッシュはまだまだ弱いのでオークと黒猪人族の魔石を全てあげることにした。
後で少しずつあげるのと今あげるとでは変わりないので、あげることにした。シエスタに対してはオークが集めていた魔石をあげることにした。
アッシュはオークを食べることをやめてボリボリと魔石を食べ始めた。シエスタは触手で掴んで身体に取り込んでいった。これでどれくらい強くなるかわからないが、なんだか楽しみだった。
僕はやることがなかったので、ハチミツの匂いを風で飛ばし、まとめてアイテムボックスに仕舞った。その間もシエスタとアッシュは魔石を食べており、手を止めることが全くなかった。
ステータスをみるとアッシュとシエスタのレベルに??とついており、まだレベルが定まっていないようだ。
手持ちぶさたにしていると、変化は突然起きた。シエスタとアッシュが全ての魔石を食べ終わると2匹とも動きを止めた。シエスタからは大きな風が起こり、竜巻がシエスタを包み込んだ。アッシュは闇に包まれていった。
竜巻の影からはどんどん大きくなっていく姿が見受けられ、それから収束していき、元の大きさまで縮んだら、そこには完全に狼の姿となり、白い狼のシエスタがいた。
アッシュの方はというと闇が膨らんで大きくなったかと思ったら2mほどの大きさとなり、しなやかな筋肉が見え、灰色だった身体は黒よりの灰色になり、所々に濃い黒色の紋様が浮かび上がっていた。
シエスタとアッシュは雄叫びをあげた。それにより周囲からは魔物の気配が消えた。それほどまでに強くなったということか。
ステータスを確認することにした。
名前:シエスタ
種族:天狼スライム
年齢:2
性別:♂
ランク:S
Lv:1
HP:2417/2417(+2000)
MP:2513/2513(+2100)
攻撃力:2405(+1900)
防御力:2249(+1800)
敏捷:2467(+1900)
知力:2060(+1700)
精神力:2055(+1700)
魔力:2565(+2100)
ユニークスキル
【眷族スライム】
アクティブスキル
【触手術】Lv10(+2)→【触手業】Lv3【液体化】Lv10(+3)+【風化】Lv10(+3)→【霧化】Lv3【嵐魔法】Lv6(+5)【水魔法】Lv8(+5)
パッシブスキル
【環境適応】Lv10(+2)→【自然適応】Lv3【気配遮断】Lv10(+3)→【気配消失】Lv3【物理耐性】Lv10(+5)+【魔法耐性】Lv10(+8)→【物魔無効】Lv1【気配探知】Lv6(+5)【高速再生】Lv1【敏捷強化】Lv1
称号
【昼寝好き】【食いしん坊】【草食スライム】【掃除夫】【子守りスライム】【安眠の父】【武器スライム】【スライムを極めし者】【スライムの王】
名前:アッシュ
種族:灰黒猪王
年齢:0
性別:♂
ランク:S
Lv:1
HP:2453/2453(+2323)
MP:2402/2402(+2252)
攻撃力:2487(+2344)
防御力:2494(+2344)
敏捷:2146(+2046)
知力:2173(+2063)
精神力:2172(+2079)
魔力:2506(+2359)
ユニークスキル
【眷族猪】
アクティブスキル
【斧術】Lv9(+8)【火魔法】Lv2(+8)→【火炎魔法】Lv3【武術】Lv9(+8)【闇魔法】Lv3
パッシブスキル
【物理耐性】Lv9(+8)【魔法耐性】Lv9(+8)【毒耐性】Lv9(+8)【麻痺耐性】Lv9(+8)【飽食】Lv10(+8)→【暴食】Lv1
称号
【産まれながらの王】【食いしん坊】【甘えん坊】【ハチミツ好き】【灰猪王】
あれ?なんか僕より全然強いんだけど?
評価してもらえると、嬉しくて次の話をせっせと書きます。ドラゴンズドグマオンライン始めました。もちろん友達は0人です(´∀`)b